元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、ペルージャの地元紙『コリエレ・デル・ウンブリア』のインタビューに応じ、日本などについて語った。
過去にミランやユヴェントスなどセリエAのビッグクラブの指揮官を歴任したほか、2010年から4年間にわたって日本代表監督を務めたザック氏。2011年アジアカップ優勝や2014年ブラジル・ワールドカップ出場へと導いた元日本代表指揮官は先日、バレーボールのペルージャvsトレンティーノの試合を訪れていた。
そこでザック氏は、ペルージャでプレーするバレーボール男子日本代表の石川祐希について「イシカワは本物の才能だよ」と語ると、競技の垣根を超えて「日本人アスリートたちに魅了されている」と告白。「ペルージャの日本人選手は本当に好きだよ。万能な選手であり、まさに私の好きなタイプだ」と熱弁した。
するとザック氏は、記者から「日本について語る時、目が輝いている」と指摘されることに。その理由を明かした。
「それなら1つだけ言っておこう。私はイタリアと日本で同時に暮らしたい。それはできないけどね。それくらい、日出ずる国とその国民が大好きなんだ。病気をし、死を目前に見た後、最初に行こうと思った場所はまさにニッポンの地だった」
71歳の元イタリア人指揮官は、日本代表監督退任から10年が経過した現在も、日本で愛されていることに驚きを隠せない。
「なぜ(日本で)私がこれほど愛されているのかと常に自問自答している。どこへ行っても、日本人に会えば、サインや一緒に写真を撮るのを求められるんだ。中には、私の名前やザックというニックネームを子どもにつけた人もいる。あの地が大好きだよ。私の家だと思っている。以前、元日本代表の選手たちが(ザック氏の住まいがある)チェゼナーティコまで会いに来てくれたこともある。本当に感動的だった」