日本代表の主将DF吉田麻也が、改めて新型コロナウイルスに苦しむ日本の現状について語った。
日本は29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選最終節でベトナム代表と1-1でドロー。前節、アウェイでオーストラリア代表戦に勝利して本大会出場権を獲得してはいたが、ホームでの最終戦を白星で飾ることはできなかった。
前半に左CKから失点を喫して追う展開となった試合の中で、後半早々に見事なインターセプトから駆け上がって同点弾を決めた吉田は試合後、メディア取材で「物足りないのは間違いないです。勝って終わりたかったですし、プレー内容もゲームの質も物足りなさを感じています」と悔しさをにじませる。
先発がオーストラリア戦から9名入れ替わったことで難しい展開になることは予想していたが、それを差し引いても不満が残る試合だったと言う。
「ある程度のミスや連係不足は予測していましたが、にしても前半良くなかったなと。(攻め込むシーンが増えた)後半は相手が落ちてきたのが一番かなと。みんなで続けてきた無失点破られたのも悔しいですし、自分もチャンスがあって得点を重ねられなかったのも歯がゆいです」
歯がゆさをしきりに口にした吉田。それでも試合直後にはサポーターの前でマイクを持って応援への感謝や、コロナ禍で人々の生活を支える関係者たち、戦争で苦しむ世界の人々について言及して平和への祈りを口にした。
しかし、埼玉スタジアム2002で4万人超の入場を記録した一戦では、声出しが解禁されていなかったにもかかわらずベトナムサポーターの声援が響いており、思うところがあったようだ。
「日本人、ちゃんとルール守るなと思いました。ベトナムの方の声が出て、僕もなだめたかったし、場内放送も流していましたが……。今日も観客に言及したいなと思いましたが、今日のあれでは話せないなと。欧州でも、南米でも、オーストラリアでもアフリカでもそうなっていますし、しっかり3回ワクチン接種して、陰性証明を提示して、規制を緩和することも次のステップじゃないかなと思います。ただルールを守ってからの次のステップなので、今日は言えないなとなりました」
主将としてピッチ内外で日本をけん引する吉田。11月後半に開幕を迎えるカタール大会は、メンバー入りを果たせば自身にとって3度目のW杯となるが、チームをベスト8以上という次なるステップに導くことはできるのだろうか。
