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アジアカップ初戦はまさかの展開も…ベトナム戦が日本代表にとってポジティブな理由とは?

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 AFCアジアカップ カタール2023のグループD第1節でベトナム代表に4-2で競り勝った日本代表。前半中に一時逆転されるなど難しい展開となったが、理想通りとはいかなかったからこそ得られた収穫がある。【取材・文=林遼平】

■戦術面で上回られた一戦

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 まさかの展開だった。

 アジアカップの初戦、対戦相手はベトナム。初戦の難しさやアジアのチームを相手にする厳しさは理解していたつもりだが、やはり簡単な試合にはならなかった。

 少しばかりゲームの入りから日本に緩さが見られると、早々に先制できたものの、こういった大会で鍵となってくるセットプレーから2失点を喫した。その後、リードを奪ったベトナムは冷静に日本を分析してきた上で、安易にラインを下げるだけでなく、ボールを少しでも保持することで主導権を握ろうと奮闘。特に最終ラインからのビルドアップの構築に変化を加え、かつ日本の強みである右サイドに人を多めに置くことで相手に対応を求めていく姿勢は、チャレンジャーサイドの気概をひしひしと感じるものだった。

 シンプルに戦術的な面では相手に上回られたと言っていいだろう。後半に修正して何とか自分たちの形を作る時間が増えていったが、試合全体を通して誰もが想像していた展開にはならなかった。南野拓実や中村敬斗のゴールにもわかるように、“個の力”で上回っていたからこそ勝利を手繰り寄せることができたに過ぎない。

 もし前半終了時点で同点、もしくはビハインドを負っていたままなら、プレッシャーのかかり具合がより変わったため衝撃的な展開が待っていた可能性すらある。「前半はベトナムが優勢だったことは間違いない」と菅原由勢も認めるように、相手の講じてきた対策を早い時間帯から判断し、修正していくことができなかったことは次への大きな課題となる。セットプレーで2つの失点を喫したところを踏まえても、今回、噴出した課題を改善していくことが優勝へのポイントになってくるはずだ。

■「こういう内容でも勝つのが強いチーム」

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 一方で、“まさかの展開”を初戦で経験できたことは大きい。“日本は強い”、“優勝候補だ”、と表現されてきた中で、対戦相手の姿勢に多種多様なものがあることを改めて突きつけられた。引き分けでもOKとゴール前にバスを並べてくるチームもあれば、ベトナムのように徹底的に分析して勝てる策を用意してくるパターンもある。そういう意味では、対日本戦へしっかり準備してきたベトナムとこのタイミングで対戦できたことは価値あるものとなった。

「ただ単に引いてというリスペクトではなく、完全に僕たちの弱みを分析して、初戦で時間がある中で、僕たちに対して本当に勝つ気できていたんだろうなというのは見えました。そういうリスペクトが伝わってきたところがある。だからこそ、すごく前向きに捉えています。こういう大会やトーナメントはPK戦で勝ったチームが優勝までいったりするように、難しい試合が一つあるとチームは引き締まる。この試合展開が良かったとは言えないですけど、前向きに捉えられるなと思いますし、これからがより楽しみになったと思います」(守田英正)

 今後、再び同じようなことがあっても、よりピッチ内でのコミュニケーションは増えるだろうし、修正する時間も早くなるはずだ。加えて、アジアの戦いの難しさをもう一度、理解したことで、これまで以上に警戒心を持って戦うことができる。決して良い試合とは言えなかったが、優勝を目指して突き進んでいく上では、通らなければいけない道だったとも言える。

「こういう内容でも勝つのが強いチーム。ポジティブな要素だと思う」(久保建英)

 難しい試合に勝てたことをプラスに捉え、勝ちながら課題を修正していく。ベトナム戦の内容は大いに反省しつつ、ここで得た経験を次なる試合への糧としたい。

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