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サッカー日本代表、伊東純也4戦連発含む1G1Aで首位サウジアラビア撃破! 次節豪州戦勝利ならW杯出場決定

カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表vsサウジアラビア代表が、2月1日に埼玉スタジアム2002で行われた。

グループBで2位につける日本(勝ち点15)が首位のサウジアラビア(勝ち点19)をホームに迎えた一戦。3位のオーストラリアが勝ち点14に迫っているため、W杯自動出場権が得られる2位以上をキープするためにも勝たなければならない試合となった。

森保一監督は前日会見でスタメンについて問われた際、2-0で勝利した中国戦から大きな変更は考えていないと口にしていたが、実際のスタメンにもそれが反映。中国戦とまったく同じメンバーが並べられた。

守護神には権田修一が選ばれ、ディフェンスラインには右から酒井宏樹、板倉滉、谷口彰悟、長友佑都の並び。中盤は田中碧と守田英正のインサイドハーフに遠藤航がアンカー、3トップに伊東純也、大迫勇也、南野拓実が配される4-3-3の布陣でスタートしている。

試合の立ち上がりは互いに主導権を奪いに行くなかで激しいぶつかり合いも。4分には大迫と競り合ったアリ・アルブライヒがアフターで身体をぶつけた様子が見られ、イエローカードが提示された。

さらに6分にも右サイド低い位置までボールを受けに来た大迫に対してアルブライヒがファウル。日本のキーマンの1人に対してセンターバックの選手が徹底的にチェックをかける。

互いになかなかシュートまで持ち込むことができないもののやや日本の攻勢が目立つ13分。長友のボール奪取からショートカウンターを発動させたが結果的にシュートまでは持ち込めず。ベテランDFの粘り強いプレーにスタジアムでは拍手が起きたが、スコアは動かない。

前半半ばにサウジアラビアにアクシデントが発生。伊東との競り合いの中でファウルを受けて倒れたアブドゥレラー・アルマルキが立ち上がれず。23分にアブドゥラー・アルハイバリとの交代を強いられた。

徐々にボールを持てるようになる日本は後方からパスをつないで崩しを図るが、サウジアラビアは4-4-2の守備組織を敷いて冷静に守る。28分には伊東がドリブルでDF2名をかわしてボックス右に侵攻したものの得点にはつながらない。

そして32分、ついにスコアが動く。右サイドでボールを持った酒井が前線のスペースに走り込む伊東にスルーパス。伊東はサウジアラビアDFよりも後方からスタートしたもののスピードで競り合いを制し、ボックス左でラストパスを受けた南野がチェックに来たDFを冷静にかわしてゴールネットを揺らした。

ここからギアを上げて反撃に出てくるサウジアラビアだったが、日本も簡単には危険なゾーンまで入り込ませず。日本は待ち構える形の守備を続けながらも要所でプレスをかけて相手に自由を与えない。前半終盤には幾度かセットプレーを与えるピンチも目立ったがしのぎ切って試合を折り返した。

後半立ち上がりもまずは日本がチャンスを作る。48分、伊東のスルーパスに抜け出した酒井が高速クロスを供給。ファーに入り込んでいた南野が左足で合わせたが枠を外れていく。

そして50分、最終予選で一貫してエース級の働きを見せている男がこの試合でも結果を残した。ボックス手前中央で長友からのパスを受けた伊東がトラップ後にややバウンドしたボールに右足を強振。4試合連続得点となるスーパーゴールを突き刺した。

その後も選手を入れ替えながら打開策を探るサウジアラビアに主導権を明け渡さず。とはいえサウジアラビアが後方で回す時間には無理に奪いに行かず、自陣で受けてから素早いカウンターを繰り出してく。65分にも長友のボール奪取からボールを受けた南野がボックス手前中央からミドルシュートを放ったが枠を外れた。

やや受けに回る時間が長くなっている日本は69分に選手交代。大迫と長友に代えて前田大然と中山雄太を投入し、さらに点差を広げようと目論む。さらに78分には南野に代えて浅野拓磨が入ってそのまま左ウイングを務め、快足アタッカー陣が3トップを構成する。

82分には流れるような連係から右サイド高い位置まで持ち込んだ酒井がアーリークロスを供給。飛び込んだ浅野が左足で合わせたものの枠を外れ、3点目とはならなかった。

それでも、最後までサウジアラビアに得点を許さず試合を終えて最終予選5連勝。この結果、日本は勝ち点を「18」として首位・サウジアラビアまで勝ち点差1に接近して2位をキープ。日本時間1日25:00よりオマーン代表との試合を控える3位・オーストラリアとの勝ち点差を暫定で「4」とし、プレッシャーを与えることに成功した。

次の試合となる3月24日予定の第9節ではそのオーストラリアと直接対決。今節のオーストラリアの結果に関係なく、日本はその試合に勝てばW杯出場が決定する。もしオーストラリアが第8節でオマーンに敗北した場合、日本は第9節で引き分けでもW杯への切符を手にできる好条件となる。

■試合結果
日本代表 2-0 サウジアラビア代表

■得点者
日本:南野拓実(32分)、伊東純也(50分)
サウジアラビア:なし

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