Hajime-MoryiasuGetty Images

ブラジル戦で見せた”逆転力”。森保一監督は選手たちのメンタリティーを称賛「選手たちに力があることが一番大きい」

日本代表の森保一監督が、勝利したブラジル戦を振り返った。

来夏に迫る2026年北中米ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進める日本は14日、“王国”ブラジルと対戦。26分にパウロ・エンリケ、32分にガブリエウ・マルティネッリにゴールを許して2点ビハインドで試合を折り返す苦しい展開となったが、52分に相手のミスから南野拓実がゴールネットを揺らして1点差に縮めると、62分には中村敬斗がボレーシュートで同点弾を奪い、71分には伊東純也の左CKを上田綺世が頭で叩き込んで逆転に成功した。結局、最後までブラジルに反撃を許さなかった日本は、3-2でブラジル相手に歴史的な初勝利を飾った。

14回目の対戦にして、ブラジルを初めて下した日本。歴史的な勝利となった中、森保監督は「戦術的なこととか試合の中にいっぱい詰まっていますが」と前置きしつつ、チームを勝利に導いた選手やコーチ陣に対する称賛の言葉を述べた。

「選手たちが前半、厳しい戦いだったところを切れずに戦い続けてくれた。ハーフタイム戻ってきた時にも、みんなが建設的に後半どう修正したらいいかということを冷静にコミュニケーションを取ってくれた中で、コーチ陣が選手たちに後半に向けてより明確な役割を伝えてくれた。チームが集中力を切らさず、かつ前半からしっかり修正して戦えたことが、今日、試合をひっくり返したことに繋がったかなと思います」

「一言で言うと、チーム一丸となってタフに粘り強く最後まで戦い抜くというところを選手がやってくれたことが今日の結果につながったかなと思います」

チームとしてはブラジルを相手に2点のビハインドをひっくり返す逆転勝利を挙げた。今回の逆転の要因について森保一監督は「選手たちに力があることが一番大きい」と指摘。その上で、自身の見解を口にした。

「選手たちが劣勢の中、切れないというか、戦い続けるというメンタリティーを持っていること、自分たちで崩れることなく、相手にさらなる隙を、チャンスを与えることなく、逆転につなげられるメンタリティーのところが非常に大きいかなと思います。選手たちがこの試合、もちろん勝つために次の1点をどうやって取っていくというところで、自分たちから崩れないようにするということ、声を本当にすごい掛け合ってくれていた。そこの部分は非常に大きいかなと思います。あとはコーチ陣が選手たちに与えてくれる戦術的な部分と個々の役割というところが、選手の思い切ってプレーするメンタリティを後押ししてくれていると思います」

今後のチーム強化の方針については「チームを固めていくことをやっていかなければいけない。同時に、試せる戦術、選手を試していくことは、難しいバランスだが、両方やっていかなければいけない」と語った森保監督。ブラジル戦で勝利を手にした中、ここからどういった強化を進めていくか注目だ。

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