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20240119_Morita(C)Taisei Iwamoto

日本代表、アジアカップで苦戦の要因は? “求められ過ぎ”なピッチ上の修正力/イラク戦レビュー

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 AFCアジアカップ カタール2023のグループD第2節で19日にイラク代表と対戦し、1-2で敗れた日本代表。ここまで苦戦が続いている要因を分析する。【取材・文=林遼平】

■「負けに値するゲーム」

20240119_Kubo_Endo(C)Taisei Iwamoto

 とにもかくにも力負けだ。言い訳のできない敗戦である。

 初戦のベトナム代表戦を経験したのならば、相手が日本にリスペクトを持って、120%、いや150%の力で挑んでくることは容易に想像できた。だが、スタートからアグレッシブさで相手の後手に回ると、少しずつ緩さが連鎖して開始早々の5分に失点。アウェイムードの会場に盛り上がる要素を与えてしまう最悪の展開となった。

 攻撃面ではベトナム戦とは異なりボールを保持する時間を前半から増やしたが、左サイドに南野拓実、中央に久保建英を置いた布陣は、互いに特徴を打ち消すような立ち位置が多く決定機はほとんどなし。攻撃を急いではシンプルなクロスを量産し、ゴール前への飛び込みも効果的にはできず跳ね返され続けた。

 そして、迎えた前半のアディショナルタイムに再び生まれた隙を突かれて与えてはいけない2失点目を献上。後半にもっと修正できたという点はもちろんあるが、この試合は前半の内容がすべてだった。「負けに値するゲーム」(堂安律)で日本はイラクに敗れたのである。

■徹底マークにあう日本

20240119_Moriyasu(C)Taisei Iwamoto

 ハッキリ言って課題だらけだ。アジアカップという各国が国の威信をかけて戦ってくる国際大会で、優勝候補の日本は徹底的なマークにあっている。相手の対策ぶりはこの2試合だけでも感じられ、それに対して有効な解決策をピッチで見つけるのに苦労していることは否めない。ライン設定が低くコンパクトな布陣を組むことができていないため、前からプレッシングにいってもなかなか奪えず、普段のリズムを掴めていないのも明らかだ。

 守備のリズムが悪ければ攻撃でも上手く立ち回れない。相手のビルドアップを封じるのに時間がかかり、ある程度、安定したら攻撃の回数が増えていくが、その時間が遅く攻略するところまでいけていない現実がある。「僕らがW杯でドイツを相手にやったように、日本を相手に一泡吹かせてやろうという戦術を持ってくる。(その時に)2個目のオプションを引き出すチームとしての能力は必要だと思う」とは堂安の言葉。自分たちが用意したものが通用しなかった時の修正力が、まだまだイラク戦では足りなかったのだ。

 気にかかるのは、やはり修正力がピッチの選手たちに求められ過ぎていること。ハーフタイムを利用して中盤の配置を変える決断をしたが、南野や久保らが入れ替わる回数は前半から増やしても良かった。それは「やりたいことがうまくいかない時は、次に切り替え、違う道筋を見つけていくしかない」という久保の言葉にも現れている。

 ただ、そこをピッチの中ですべて判断し、決断するというのは難しい。もともと第2プランとして用意しているものがあれば問題ないかもしれないが、相手の出方は始まってみないとわからないところがある。イラク戦ではベンチサイドが前に出て選手とコミュニケーションを取ることがほとんどなかった。主体性も大事だが、上手くハマらなかった時の解決策をベンチ側から発信することも一つの手だろう。

 この2試合を経て、改めて日本はワールドカップでいうドイツの立場になったのだと感じている。日本に対し、相手はチャレンジャーとしてすべてをぶつけてきている。しかし、それを跳ね返すだけの力も日本は持っているはずだ。もう一度、やるべきことを見つめ直し、チーム全体で解決していくことが勝利への近道となる。

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