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日本代表、伊東純也が大車輪の活躍で最終予選4連勝! 好調示して次戦首位サウジとの決戦へ

カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表vs中国代表が、27日に埼玉スタジアム2002で行われた。

中国戦で7試合目となっているカタールW杯最終予選。日本は当初こそ苦しい結果が続いたが、徐々に調子を上向けて6試合終了時点ではグループBで2位に浮上しているものの、3位・オーストラリア代表との勝ち点差は「1」と負けられない状況で中国戦を迎えた。

今シリーズでは主将DF吉田麻也とDF冨安健洋がケガで不参加となっているが、森保一監督は前日会見で「力を持った選手がピッチに立ってくれると思いますし、所属チームで力を見せているから代表に参加してもらっているということで自信を持ってほしい」と信頼を口にしていた。

スタメンは注目のセンターバックが谷口彰悟と板倉滉のコンビで構成。両サイドをベテランの長友佑都と酒井宏樹が固める。また、中盤に守田英正、遠藤航、田中碧、前線に南野拓実、大迫勇也、伊東純也が並べられた。

433の布陣で臨む日本に対して中国は4231を採用。日本が伊東の右サイドに素早くボールをつけようとするが中国も簡単には前を向かせず探り合いの立ち上がりとなる。

6分にはボックス右に抜け出した伊東が右足を振り抜いたが枠を捉えない。その2分後にもボックス手前右の酒井が放った低いシュートをボックス内でトラップした大迫が右足で狙ったものの枠を左に外れる。

日本が徐々にペースをつかむとボックス右に抜け出した伊東のクロスのコースに入ったワン・シャンチャオがブロック。しかしこのプレーがハンドの判定となって13分に与えられたPKをキッカーの大迫が決め切った。

ほしかった先制点を早い時間に決め切った日本。リードした後も攻撃の手を緩めず南野や伊東の飛び出しを生かして攻め込んでいく。なかなか追加点とはいかないがセットプレーからも幾度かチャンスを作る。

一方、中国には球際の競り合いなどを含めてほとんどの局面で何もさせず。日本は主導権を握り続けて中国のシュートを0本に抑え、優位を印象付ける形で前半を終えた。

後半に入っても日本の攻勢が続く中でW杯への望みをつなぎたい中国は56分に帰化選手のア・ランらを投入するが、直後にも伊東がボックス右に抜け出して中央マイナス方向に折り返すと大迫が合わせる。シュートは打ち上げてしまったが中国に盛り返す隙を与えない。さらに、追加点を求めて大迫と長友に代えて前田大然と中山雄太を投入する。

すると61分、途中出場の選手が早速結果を残す。左サイド高い位置でボールを持った中山が左足で精度の高いクロスを供給。ピンポイントのボールに伊東が頭で合わせて3戦連発弾とした。

終盤に差し掛かってさらにたたみかけていきたい日本。73分には遠藤に代えて久保建英が送り出される。久保がトップ下に入り、田中と守田が2ボランチでコンビを組む。

そして、最後まで試合を支配して中国に反撃を許さないままフルタイムが終了。最終予選で4連勝を飾ることに成功した。

なお、他会場ではオーストラリアがベトナム代表に4-0で快勝。2位・日本と3位・オーストラリアの勝ち点差は「1」のままとなっている。まだまだ僅差の状況が続くなか、日本は2月1日に首位・サウジアラビアをホームに迎える予定だ。

■試合結果
日本代表 2-0 中国代表

■得点者
日本:大迫勇也(13分)、伊東純也(61分)
中国:なし

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