日本代表の森保一監督は、カナダ代表戦後に記者会見に臨んだ。
10月の活動初戦では、カナダと対戦した日本。開始2分に田中碧のゴールで先制すると、40分にオウンゴール、42分に中村敬斗のゴールで前半を3点リードで折り返す。さらに後半開始早々に田中がこの日2点目を奪うと、終盤に失点したものの、4-1で快勝を収めている。
日本はこれで直近5試合連続で4ゴール以上をマーク。この間22得点(5失点)とゴールを量産している。森保監督は「これまでの戦いとは違うメンバー構成でもトライして、結果を出してくれた。そして試合の中で、ミスはありながらお互いの連係・連動でクオリティを上げてくれた。選手たちのトライ&チャレンジを称えたいと思います」と選手の姿勢を称えた。
「カナダは個々を見るとかなりフィジカルも強く、スピードも高さもある部分で強敵だったと思う。その相手から4点を奪って勝てたので、まずは選手の頑張りを称えたいと思います」
そして指揮官は快勝の一方で、改善点も口に。「個々の局面で、もっと攻撃も守備も上回っていけるようにしてほしいです。得点のチャンスを作る・決めるところはアグレッシブで良かったですが、前半の押されている展開の中で奪ったボールを上手く攻撃に繋げられなかったことは、世界トップを狙うことを考えると反省かなと思います」とし、世界トップレベルで戦う上ではトランジションの局面での精度がさらに必要だと指摘した。さらに終盤の失点について、「最後に無失点のまま、今日の展開であれば勝ち切れるようにしないと」と反省も語っている。
また、前半終了間際にゴールを記録した中村敬斗について「1試合ごとに成長してくれているし、チームの戦術をどん欲に吸収しながら自分の良さを出すトライをしてくれている」と評価。後半に相手との接触によって担架でピッチを後にしたが、「ケガについてはこれから精密検査ということで、はっきりとしたことは分かりませんが、左足をねん挫していることは言えると思います」と状態について明かした。
最後に、5試合連続4得点以上の結果に「なかなか出せる結果ではない」としつつ選手を絶賛。一方で、「これからぎりぎりの戦いを勝っていくということも忘れずにやっていきたい」とし、11月から始まる2026年ワールドカップ・アジア2次予選の戦いを見据えつつ、気を引き締めている。
【中村敬斗負傷交代】