カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節、オーストラリア代表vs日本代表が24日に行われた。
勝てばW杯本大会の出場権を手中に収めることのできる一戦。前日会見で「まずは勝ちに行くということを前提にアグレッシブに勝利をつかみ取りに行きたい」と意気込んでいた森保一監督は、スタメンにこれまでの主力を多く並べた。
守護神には権田修一を据え、ディフェンスラインには負傷から復帰した主将・吉田麻也や長友佑都、板倉滉ら。負傷により不参加となった酒井宏樹の右サイドバックは山根視来という攻撃的なチョイスとなった。
中盤の3枚は引き続き遠藤航、守田英正、田中碧。3トップにはエースとして活躍してきた伊東純也と南野拓実、大迫勇也が今シリーズ不参加で注目されていた前線中央には、過去のオーストラリア戦で好相性を示してきた快足ストライカー、浅野拓磨が選ばれた。
試合開始早々、30秒付近で日本がチャンスを作る。ボックス中央浅い位置で上手くボールを受けた南野がターンして右足でシュート。GKマシュー・ライアンが立ちはだかったが幸先の良いスタートを切る。
序盤のオーストラリアはかつて日本を苦しめてきたようにロングボールを積極的に蹴り込むことはせず。相手のビルドアップに対し、日本は高い位置でのプレスや最終ラインの背後へのボールでチャンスを作っていく。
全体としてはペースを握っているものの、中盤の攻防が続く中で幾度かオーストラリアにCKを与えてしまう日本。25分の左CKの場面ではジャンニ・ステンスネスに頭でネットを揺らされたが、クリアしようとしていたGK権田に対するミロシュ・デゲネクのファウルと判定されて失点は回避する。
それでも再びギアを挙げる日本は32分、右サイド深い位置に侵攻した浅野がクロスを供給。ボックス内で飛び上がった南野がヘディングシュートを放つとゴール右上に飛んだボールがバー、右ポストに当たって地面にたたきつけられたがわずかにゴールラインを越えなかった。
37分にも長友がボックス左にフリーで抜け出す絶好機。しかし、中央に折り返したところで南野のシュートは打ちあがってしまい枠を捉えず。オーストラリアも質の高いクロスから高さでチャンスを作るなど手に汗握る展開の中、互いに得点を決め切ることができないまま前半を終えた。
後半は開始早々にオーストラリアにチャンスを作られた。47分、ボックス手前中央でボールを持ったアルディン・フルスティッチが小刻みなドリブルから左足を振り抜いたが枠を右に外れて難を逃れる。
日本は前半よりも仕掛けを減らしている反面、カウンターを受ける回数も減少。丁寧にボールを繋ぎながら相手の綻びを探って先制のチャンスを作りにかかる。63分には浅野と長友に代えてより高さのある上田綺世と中山雄太を送り出した。
その後、上田の前線からの精力的なプレスでボール保持時間を伸ばしていく日本。70分には南野からボールを受けたボックス手前中央の上田が右足で鋭いシュートを浴びたが枠の外に飛んでいく。オーストラリアを押し込んでリスクを減らしながらも攻撃の手を緩めない。
そして、84分に南野と田中に代えて三笘薫と原口元気が投入されるとこの采配がズバリ。89分、守田からボックス右でボールを受けた山根が不安定な体勢から強引に中央に折り返す。待ち構えていた途中出場直後の三笘が上手く合わせて土壇場で先制点を奪取する。
さらに後半AT、左サイドでボールを持った三笘が独力で打開。独特のドリブルでボックス中央に持ち込んで右足でシュートを放ち、決定的な追加点とした。
直後に笛が鳴り、三笘の活躍により日本の勝利で試合が終了。オーストラリアとの勝ち点差を「6」に広げ、7大会連続7度目のW杯出場が決定した。
■試合結果
オーストラリア代表 0-2 日本代表
■得点者
オーストラリア:なし
日本:三笘薫(89分、90+4分)
