J2・ファジアーノ岡山が経営状況を報告「有事を乗り切れる十分な資金は無い」

【国内サッカーニュース】新型コロナウイルスの影響でJリーグ中断が続き、ホームゲーム収入が絶たれている各クラブ。J2リーグに属するファジアーノ岡山は、困難な現状について報告している。

ファジアーノ岡山は24日、公式サイト上で2019年度の経営状況について報告。その中で、新型コロナウイルス禍で財政的な困難に直面していることを認めた。

株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブは令和2年4月24日に定時株主総会を開催し、第14期（平成31年2月1日から令和2年1月31日まで）の事業報告、決算書類報告を行い、承認。入場料収入が昨年対比で5.1％増となるなどして、8年連続で黒字決算となったことを報告した。

一方で、2020年度予算に関して「クラブの大きな収入源の一つであるホームゲームが新型コロナウイルスの影響により実施できない状況にあり、この時点での収入源はほぼグッズ収入のみ」となっていることも明らかに。スクール運営も現時点では5月6日まで休止せざるを得ない状況であり、徹底的な費用削減と状況に応じた予算見直しを念頭に置き様々な対策を講じていくとした。

そして最後に、「試合を開催できないこの状況は悔しい限りですが、まずはご来場くださる皆さま、チーム、運営にかかわるすべての企業・スタッフの安全が最優先」であると伝えながらも、クラブの現状について以下のように説明している。

「毎年皆さまにいただいた予算を余すことなく使い、常にその年に最高の成績を出すことを目指して経営をしてまいりました。もちろんキャッシュフローは意識しながら経営を続けてきたものの、数ヵ月に亘りホームゲームが開催できないような有事を乗り切れる十分な資金は無い成長途中の企業でございます。まずはクラブを存続させ、そしてこの有事を乗り切った後に再び成長できるよう、資本増強やクラブとして初の借入等の手段も検討しております」

また、新型コロナウイルスの影響でJリーグ再開の見通しは不透明となっているが、岡山は「まずは日常を取り戻すため岡山の皆さまと手を取りあい、そしてこのクラブをこの地域に確実に存続させるよう力を尽くし、引き続きクラブ理念である『子どもたちに夢を！』の体現と100年続くクラブを目指してまいります」とこの難局を乗り切ることに尽力していく決意を伝えた。

J2｜最新ニュース、順位表、試合日程

▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

ENJOYED THIS STORY?