7月19日に夏の移籍ウインドーがオープンし、Jリーグ各チームが続々と新戦力を“デビュー”させている。
夏の補強には“修正”の意味合いが多分に含まれるだろう。前半戦の戦いが上手くいかなかったチーム、つまり下位に沈むチームにとっては、この夏の補強がシーズンの行方を左右する重要なファクターとなる。
昨季の名古屋は、夏の補強が効果を発揮した最たる例だろう。前半戦を終えてわずか2勝だったチームは、夏の補強期間で中谷進之介、丸山祐市、前田直輝ら即戦力を次々に確保。彼らが主軸を担いV字回復を実現すると、最終的に15位と残留を成し遂げている。
では、今夏の補強が効果を発揮しそうなチームはどこか。ここまでの各チームのイン&アウトを踏まえ、その可能性を探っていく。
◎期待
©Toshikazu Hirayama最も大きく動いたのはG大阪だろう。今野泰幸、中村敬斗、ファン・ウィジョら多くの主力が抜けた一方で、2014年の三冠メンバーである宇佐美貴史とパトリックを復帰させた。手札の枚数はマイナスとなっているものの、G大阪を勝手知ったる2人の加入は、大きな相乗効果が期待できる。
実際に7月20日の名古屋戦では、宇佐美がさっそく結果を出すなど、チームを救う活躍を見せている。第20節を終えて11位に留まるチームが、今後に浮上を果たす可能性は決して低くはないだろう。
神戸も積極的な動きを見せている。なかでもヒットは、元バルセロナのトーマス・ヴェルメーレンの加入だ。欧州での経験豊富なベルギー代表DFが、守備に不安を抱えるチームの再建のキーマンとなる。
17位に沈む磐田は、G大阪から今野泰幸を獲得したのに加え、エベシリオ、ルシアンと2人の外国籍選手を補った。その実力は未知数ながら、彼らが素早くフィットするようだと、浮上も見えてくる。
最下位の鳥栖は、鹿島から金森健志、柏からパク・ジョンスを補強。また全北現代から加わったブラジル人FWのチアゴ・アウベスも昨季は清水でプレーしており、いずれも計算の立ちやすい戦力を補っている。何より結果が求められる鳥栖にとっては、現実的で実のある補強策と言えるだろう。
◯普通
©J.LEAGUE 清水は北川航也の移籍が痛手ながら、日本でのプレー経験があるジュニオール・ドゥトラを獲得。また福森直也と吉本一謙を迎え入れ、課題の守備陣にテコ入れを図っている。
湘南はクリスラン、山田直輝の加入で戦力アップを実現。シュミット・ダニエルが抜けた仙台も、元ポーランド代表GKのヤクブ・スウォビィクを獲得し、その穴を補った。ブラジル人FWのジオゴ・アコスタも迎え入れ、得点力不足解消への一手も打っている。
天野純が抜けた横浜FMは、ポーランドでプレーしていた泉澤仁を補強。天野とはタイプが異なるものの、その鋭いアタックは横浜FMの攻撃に新たなオプションをもたらしそうだ。水戸から加入した伊藤槙人も横浜FMのスタイルを体現しうるDFで、効果的な補強を行ったと言えるのではないか。
山田直輝ら3人が抜けた浦和だが、関根貴大の復帰は大きな補強と言えるだろう。スピード溢れる突破でサイドを活性化させるドリブラーは、早速2試合に出場。攻撃力アップを実現しうるキーマンとなっている。
△不安

上位陣には比較的動きがなかった。久保建英が抜けたFC東京と、安部裕葵ら3選手が海外移籍を果たした鹿島は、その穴を埋められるかが、後半戦のテーマとなる。
FC東京はすでに久保の移籍を見越して、シーズン前に韓国代表MFナ・サンホを獲得していたものの、CBのチャン・ヒョンスまでが移籍したのは痛手だろう。また、太田宏介も名古屋に移籍したことで、マイナスの印象は否めない。一方で、神戸から三田啓貴を復帰させ、G大阪よりオ・ジェソクを期限付き移籍で獲得するなど迅速な対応を見せている。
とはいえ、シーズン当初の勢いに陰りが見えてきたなかで、躍進を支えてきた久保のマイナス分は補えたとは言い切れない。悲願の初優勝に向け、さらなる上積みが求められるかもしれない。
鹿島は柏から小泉慶を獲得し、法政大の上田綺世を前倒しで加入させた。主力が抜けてもチーム力を保てるのが鹿島の強みではあるものの、一気に3人が移籍したことはやはり小さくない痛手だろう。ACLとの両立を実現するには選手層の不安は否めない。上田をはじめ若手の台頭こそが、何よりの補強となる。
前田大然の抜けた松本も、後半戦への不安はぬぐえない。山形から阪野豊史を獲得したものの、カウンター時における前田のスピードはやはり魅力であり、その武器を失ったことは得点パターンの少ない松本にとって大きなダメージだ。
現在16位と残留争いに苦しむ松本だが、選手補強の側面では、チームに刺激を与えることはできていない。金銭面に限りがあるなか、8月16日までの移籍ウインドーでさらなる戦力的な上積みを実現できるかが、残留のカギを握りそうだ。
文=原山裕平
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