日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）は28日、理事会書面決議を行い、金融機関とのコミットメントラインの設定を承認したと発表した。
コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で企業側が必要な時に随時借り入れができる契約のこと。Ｊリーグは「これにより平時、災害時に関わらず、あらかじめ定められた条件で迅速な資金調達が可能になります」とする。
契約先金融機関名、契約金額、契約期間等の個別契約内容は公表されていない。同日に一部報道機関で、Jリーグが200億円強の融資を金融機関に要請したと報じられたが、リーグ側は「融資実行ともとれる一部報道がありましたが、現時点において融資の実行を要請しているものではなく、本件はリスク対応のための融資枠の設定にとどまります」と否定した。
村井満チェアマンは公式サイトで「必要な時に十分な資金を調達できるよう、金融機関と交渉してまいりました。本日の理事会書面決議で、リーグの年間予算とほぼ同額のコミットメントラインの設定を承認いただきました」とコメントを発表。
同時に「金融機関側との契約締結後に正式発表する」とも述べていたが、その後リーグ側は「コミットメントラインに関する契約は金融機関との間での個別契約事項」であるため、契約締結後に具体的な内容を報道発表する予定はないとしている。
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