muashi01.jpg©Kenichi Arai

Jリーグで結果を出すこと。代表で手応えと課題を得た鈴木武蔵、森保ジャパン定着への道しるべ

北海道コンサドーレ札幌の鈴木武蔵が22日、日産スタジアムで開催されたキリンチャレンジカップ2019コロンビア代表戦で先発、代表デビューを飾った。

続く26日のボリビア代表戦(ノエビアスタジアム神戸)にも途中出場。初招集で2キャップを記録した。今季札幌で結果を出すことにより、新たなストライカー候補として名乗り出た鈴木。A代表での2連戦は彼に何をもたらしたのか。

■A代表デビューで見えたもの

muashi02.jpg

ゴールという結果は残せなかった。それでも2試合を通して72分間ピッチに立った鈴木は、ボリビア戦後、確かな手ごたえを口にしていた。

以下に続く

「屈強なディフェンダーとやれたことは、自分にとって本当にすごく良い経験だし、普段味わえないこと。これを次に生かしたい」

今回のメンバーはアジアカップから13人が入れ替わっている。吉田麻也や長友佑都、大迫勇也といったこれまでの主力は招集されず、一方でロシア・ワールドカップ組の香川真司や昌子源が復帰。さらに鈴木、鎌田大地といった新顔も顔を並べた。「日本代表のベースをさらに広く強固に」(森保一監督)という考えのもと、アジアカップで出た課題を解決するというテーマがあった。

アジアカップで出た大きな課題の一つ――それは、攻撃の要として欠かせない大迫不在時のオプション構築だった。森保一監督はメンバー発表会見で「誰が抜けてもそのときのメンバー、出ている選手でベストな戦いをすることを考えていきたい」と話している。大迫の役割を別の選手に当てはめるのではなく、招集した選手それぞれの特徴を生かすことが前提にあった。

22日のコロンビア戦、鈴木は主力組とされるメンバーとともに先発出場すると、縦に入るボールを収めるだけではなく、武器であるスピードを生かした裏への飛び出しも発揮するなど自身の特徴を生かす一定の見せ場は作った。

「前半は武蔵がアバウトなボール、縦に入ったボールを収めていた。バトルしてセカンドボールを拾えていた。嫌がられるような存在だということは十分示してくれた」と森保監督が話すように、屈強なコロンビア守備陣を相手に、求められていた役割を卒なくこなしていた。

鈴木本人も「(コロンビアは)ワールドクラスのセンターバックだったので、ああいうふうなバトルは楽しかった」と振り返る。「相手を外せる場面もあったし、前半は特にクロスなどで外せている場面もあった」と自信も見せていた。

■ゴールを奪い続けることが代表定着につながる

muashi03.jpg

森保監督は、鈴木ら代表での経験の浅い選手について、「ある程度の手ごたえをつかめた」と一定の評価を与えている。しかし、「試合を決定づけるとか、試合の流れを変えていくところでは、もっと力を付けてほしい。特に攻撃的な選手に関しては、決定的な仕事ができる選手が出てきてくれたら」と総括。実際、鈴木もコロンビア戦の前半、ヘディングでの絶好機を決め切れなかった。鈴木本人も「得点でアピールしたかった。結果が一番のインパクトになるので」と悔しさを隠し切れなかった。

ほろ苦い結果に終わった代表での経験をどう生かすか――それは、それぞれが所属クラブに戻り、それぞれの目標に向けた戦いに身を投じることしかない。目指していたA代表という舞台を経て、鈴木もすでに札幌での戦いに目を向けている。

「フォワードなので、Jリーグで結果をどんどん出して、(ゴールを)取り続けていきたいです」

今季、札幌に移籍しここまでリーグ戦4試合3ゴールとハイペースで得点を量産してきた。その結果によって代表という舞台に立った。札幌は週末に名古屋グランパスとのアウェイゲームが控えている。前節は鹿島アントラーズに力負けしただけに、仕切り直しとなる重要な一戦だ。

Jリーグで「点が取れてきた」自信、代表活動で「屈強なディフェンダーとやれた」手ごたえ、そして「点が取れなかった」悔しさ――この貴重な経験を糧にストライカーとして点を取り続けること。それが、次のチャンスへとつながる絶対的な道しるべとなる。

文=大西勇輝(Goal編集部)

DAZN2ヶ月無料

▶今なら2ヶ月間無料でサッカーを楽しめる! 4月3日(水)23時59分までDAZN2ヶ月無料キャンペーン実施中

【関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)が「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZN(ダゾーン)の解約・再加入(一時停止)の方法とは?
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
白熱のJリーグ!2019シーズンの展望|優勝候補や得点王候補など

Goal-live-scores
広告