Roberto Mancini-saudi arabia-coach-20240611(C)Getty Images

W杯出場権獲得はイタリアとサウジのどちらが先?元監督マンチーニ「比較にならない文化が」

元サウジアラビア代表監督のロベルト・マンチーニ氏が27日、イベントに出席した際、自身の去就や代表チームなどについて語った。イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

2018年にイタリア代表監督に就任すると、2021年に開催されたEURO2020(ユーロ2020)で欧州王者のタイトルを獲得したマンチーニ氏。だがその後、カタール・ワールドカップ(W杯)の出場権の確保に失敗すると、2023年夏に指揮官の座を電撃退任してサウジアラビアから破格のオファーを受け入れ、昨年10月までサウジアラビア代表監督を務めた。

チアゴ・モッタ解任後のユヴェントス指揮官候補の1人として囁かれた現在フリーのマンチーニ氏は、自身の去就について語りつつ、ユーヴェを巡る動向に見解を示した。

「私の将来? 来たるものを待ちたい。カルチョにおいては、一晩で全てが変わることがあるから、選ぶ能力が必要になる。ユヴェントスについては、何が起きたのか考えもつかないよ。指揮官全員が自分のチームに爪痕を残すものだが、結果が出ることもあれば、そうでない時もある。うまくいかなければ、責任を取ることも大切だ」

「しかし爪痕を残すための時間を与える必要がある。イタリアでは、うまく行かなければ、すぐに指揮官の進退が問われる。誰も勝ち続けることなんてできないが、負けた時にすぐに立ち上がることが重要であると考える」

イタリアとサウジアラビアで代表監督を務めたマンチーニ氏は、代表監督について自身の考えを示したうえで、現在、2026年北中米W杯の出場権を懸けて戦う2チームに言及した。

「代表チームとは、指揮官にとって何よりも重要なものであり、キャリアの頂点を意味する。クラブの監督は、毎日、選手と接することができるが、代表では一緒に過ごす時間が多くない。どんな選手が適しているのかを見極める能力が必要になる」

「W杯出場を決めるのは、イタリアが先か? それともサウジアラビアか? 私はイタリアが先に決めることを願っている。われわれには、比較にすらならないほどのサッカー文化があるのだからね。ずっと昔からカルチョを中心に生きているんだ」

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