イタリア代表監督を辞任したロベルト・マンチーニが、15日付のイタリア紙『レプブリカ』のインタビューで辞任の舞台裏を明かした。
EURO(ユーロ)2024予選の北マケドニア戦まで1カ月を切る中で発表されたイタリア代表監督の電撃辞任。マンチーニは自身のインスタグラム上で「個人的な選択」であることを明かしたが、突然の退任に周囲から批判の声が上がった。
そんな中、元イタリア代表指揮官はイタリア紙のインタビューで反論。背景にイタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長との対立があったことを示唆した。
「これほどめった打ちにされるようなことは何もしていないつもりだ。辞任し、それが私の決断であったことを伝えただけだ。そして決断のすべての責任を負い、逃げも隠れもしていない。グラヴィーナ会長とは話し合い、理由を説明したつもりだった」
「私から誰かを非難したことはなかったのに、自分が非難されている立場にある。辞任のタイミング?次戦の25日前であって、3日前ではない。それにこの数年間、常に正しい振る舞いをしてきたつもりだ」
今夏、イタリア代表ではグラヴィーナ会長の主導でスタッフの入れ替えが行われたほか、マンチーニ自身も新たにU-20などのコーディネーターとしての役職も任されたが、指揮官はこうした人事に不満を抱えていたようだ。
「私は何度もグラヴィーナと対話をし、この数カ月の間は穏やかに過ごさせてくれるようにとお願いしたが、彼はそうしてくれなかった。そこで私は辞任した。監督のスタッフを交代させる会長なんて見たことがあるか?」
「グラヴィーナは1年前から改革を望んでいたが、スタッフを2人くらい増やすことができても、入れ替えはできないことをわかってもらったつもりだった。EURO2020で優勝して機能していたチームワークを私から奪うことはできないとね。スタッフを交代させるなら、私がするべきことであるはずだ。会長はしばらく前から私と意見が合わなかった。ならば、なぜスタッフの人事に介入しようとしたのか。私を解任するべきだったのに、私のスタッフの契約が切れるタイミングを利用したんだ」
今後の去就を巡り、サウジアラビア行きの可能性が囁かれているマンチーニ。元イタリア代表指揮官は「いまは何も考えたくない」と述べた。
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