リヴァプールFWアレクサンデル・イサクについて、有力メディア『The Athletic』の記者が持論を展開した。
今夏の移籍市場最終日にリヴァプールへとイギリス史上最高額で加入したイサク。しかし、前所属ニューカッスルでのプレシーズンを欠場したこともあってなかなかコンデイションが上がらず、厳しい批判も相次いでいた。それでも20日のトッテナム戦では加入後3ゴール目を上げたが、その後負傷交代。腓骨骨折が判明して手術を受けることになり、長期離脱が予想されている。
最低でも数カ月の離脱が予想されるイサクだが、『The Athletic』のニック・ミラー記者は「イサクは史上最も“呪われた”移籍金記録保持者なのか?」と題し、以下のように持論を展開した。
「フットボール史上最高額の移籍リストは、控えめに言っても『最も輝かしい移籍リスト』とは相容れないものだ」
「ロメル・ルカクのチェルシー、エデン・アザールのレアル・マドリー、アントニーのマンチェスター・ユナイテッド……そしてバルセロナは、この失敗リストの殿堂入りを果たした選手が多い。アントワーヌ・グリーズマン、ジョアン・フェリックス、フィリペ・コウチーニョ、ウスマン・デンベレ。彼らは他クラブで素晴らしい選手だが、バルセロナにとってはカネの無駄遣いだった」
「しかし、イサクのリヴァプール移籍はそれら全てを上回る可能性がある。トッテナム戦の負傷は最悪のタイミングで起きた不運な出来事だ。だが、最初から懐疑的な方がよかったかもしれない」
「ニューカッスルでの序盤戦を欠場し、移籍市場最終日にようやく実現したというのは決して理想的な準備とは言えない。リヴァプールでのスタートを『スロースタート』と表現するのは、はっきり言って控えめな表現だろう。16試合で3ゴール。適切な準備をしていないように見えるプレーも多かった」
「進歩の兆しもあまり見えず、そして重傷を負った。リヴァプールが恐れていたほどひどい状況にはならないかもしれないが、芳しいものではない。彼はチーム再建の中核となるはずだった。まだ活躍できる可能性もあった。しかし現時点では、我々が見てきた中で最も“呪われた”悲惨な移籍の1つだ」


