現地時間21日、FIFAクラブワールドカップ(CWC)2025グループEの第2節が行われ、浦和レッズはインテルと対戦した。
初戦のリーベル・プレート戦と同じメンバーで臨んだ浦和に対し、インテルは先発4人を入れ替え、ディマルコ、デ・フライ、ザレフスキー、ルイス・エンリケを先発起用。立ち上がりから地力で上回るインテルがボールを保持して浦和を押し込んでいく。
押し込まれる展開の浦和だが、最初のチャンスを結果に結びつける。11分、右サイドで仕掛けた金子の折り返しを、ゴール前の渡邊が合わせる。これがダルミアンに当たってコースが変わり、名手ゾマーも反応しきれず浦和が先制に成功する。
早々に先制を許す格好となったインテルは19分、アスラニの左クロスをニアサイドに飛び込んだラウタロが頭で合わせると、これがクロスバーを直撃。その後も中盤ではバレッラ、前線ではラウタロが存在感を発揮するインテルに対し、全員が自陣に引いて集中した守備を披露する浦和が次々にインテルの攻撃を跳ね返していく。
浦和は前半、インテルから9本のシュートを浴びたが枠内シュートは1本も許さず、逆にわずか1本のシュートで奪ったリードを保ったまま試合を折り返すことに成功した。
後半、追いつきたいインテルはザレフスキーとセバスティアーノ・エスポージトを下げてムヒタリアンとフランチェスコ・エスポージトを投入。左サイドを中心に浦和ゴールへと迫るが、浦和も前半に続き非常に高い集中力を保って耐えしのぐ。
70分には、松尾がボールを奪い、カウンターから渡邊がシュートを放つが、これは枠を捉えきれず。インテルは直後にバレッラの折り返しをムヒタリアンが左足で流し込むが、ゴール左へと外れてしまう。
粘り強く耐えていた浦和だが、78分ついに決壊。バレッラの左CKをニアサイドにいたラウタロがオーバーヘッドで合わせると、これがゴール左へと決まってインテルが試合を振り出しに戻した。
追いつかれた浦和は、松尾とマテウス・サヴィオに代えて松本とチアゴ・サンタナを投入。さらなる猛攻を仕掛けるインテルに対し、87分には荻原と原口を投入して逃げ切りを図る。
このまま1-1のドローで終わるかと思われたアディショナルタイム。左クロスのこぼれ球をファーサイドのスチッチがフリーでシュート。これはブロックしたものの、こぼれ球をカルボーニが押し込んでインテルが土壇場で逆転に成功。浦和も終了間際にCKのチャンスを得るがモノにすることはできず、インテルが逆転勝ちを収めた。
初戦を引き分けていたインテルはこれがCWC初勝利。2連敗となった浦和はグループステージ敗退が決まった。
■試合結果
インテル 2-1 浦和
■得点者
インテル:ラウタロ(78分)、カルボーニ(90+2分)
浦和:渡邊(11分)






