現地時間24日、チャンピオンズリーグ(CL)はグループリーグ第5節が行われ、グループDではインテルがホームのジュゼッペ・メアッツァにシャフタールを迎えた。
グループステージ4試合を終えて未勝利と苦しむシャフタールは、引き分け以下で敗退決定という崖っぷちの状況。一方、2位インテルも最終節は首位レアル・マドリーとの直接対決を控えており、最終節で首位通過を決めるためにもここで負けるわけにはいかない。
直近のセリエAでは今季無敗だったナポリに初めて土を付けるなど好調のインテル。そのナポリ戦で頭部から出血していたジェコは患部を7針縫って先発入りし、ラウタロ・マルティネスと前線に並んだ。
立ち上がりから積極的な入り方を見せたインテルは、次々にチャンスを作り出す。23分、左CKをラノッキアが頭で合わせるも、ゴール右へとわずかに外れる。続く24分には、エリア内右でボールを受けたダルミアンの折り返しをファーサイドで受けたペリシッチがネットを揺らすが、ダルミアンがオフサイドを取られてノーゴールとなった。
35分には相手GKのクリアミスを拾ったジェコがダイレクトで無人のゴールを狙うが、慌てたのか左足でのループはゴール上へと打ち上げてしまう。37分にはラウタロが抜け出すもGKトルビンが果敢に飛び出しピンチを防ぐ。
42分にはダルミアンの折り返しを受けたラウタロが反転シュートを放つもGKトルビンの正面。前半だけで15本のシュートを放ったインテルだが、無得点のまま試合を折り返した。
後半もインテルのペースで試合が進む。57分、左サイドからペリシッチが入れたロングスローは跳ね返されるが、ペリシッチがペナルティーエリア左から頭でゴール前に押し返す。これをファーサイドのラウタロが難しい体勢ながらもボレーで合わせ、GKトルビンを破ったものの、マーカーを押したとしてファールを取られてノーゴールとなった。
試合が動いたのは61分、カウンターからジェコとのワンツーで左サイドを抜けたペリシッチの折り返しを、ファーサイドのダルミアンがボレーで合わせる。これはDFにブロックされてこぼれ球となるが、後方から走り込んできたジェコがボレーで突き刺し、インテルがようやく均衡を破る。
さらに67分にもペリシッチのスローインから、一旦後ろに戻してペナルティーエリア左で再び受けたペリシッチが縦に仕掛けてゴール前に折り返す。これをファーポストでフリーとなっていたジェコが頭で押し込み、インテルが大きな追加点を挙げる。
2点をリードしたインテルは直後にラウタロを下げてコレアを投入。さらに79分にはダルミアンとバレッラを下げてダンブロージオとビダルを投入する。
引き分けでも敗退が決まるシャフタールにとって、2点のビハインドは重く圧し掛かり、なかなか反撃のスイッチを入れることができない。82分にはカウンターからマルロスのラストパスをエリア内右で受けたドゥドゥが決定機を迎えるが、シュートは右ポストの内側を叩いてゴール左へと外れる。
86分にペリシッチとチャルハノールを下げてディ・マルコとセンシを投入し交代枠を使い切ったインテルは、自陣に守備ブロックを築いてシャフタールの反撃をシャットアウト。レアル・マドリーとの最終節を前に勝点を「10」に伸ばし、敗れたシャフタールは最終節を残して敗退が決まった。
■試合結果
インテル 2-0 シャフタール
■得点者
インテル:ジェコ(61分、67分)