現地時間19日、イタリア・セリエAは第37節が行われ、鎌田大地の所属するラツィオは敵地ジュゼッペ・メアッツァでインテルと対戦した。
すでにスクデットを獲得しているインテルだが、クラブレコードの勝点を目指してメンバーを落とすことはせず、ベストな布陣でホーム最終戦に臨んだ。一方、1ポイント差でライバルのローマと6位の座を争っているラツィオは、鎌田が先発出場。ルイス・アルベルトもフェリペ・アンデルソンもベンチスタートという、思い切ったメンバーを起用した。
トゥドゥール監督から全幅の信頼を置かれている鎌田は4分、縦パスを前線のカステジャーノスに通すと、カステジャーノスがエリア内左に侵入して右足でゴール右へと流し込む。ラツィオが先制したかに思われたが、これはVARの結果、オフサイドによりノーゴールとなった。
さらに15分、高い位置で鎌田がインターセプトし、エリア内右でラストパスを受けたカステジャーノスが右足でシュートを放つも、これはGKゾマーがはじいた。
インテルのチャンスは27分、エリア内左でボールを受けたディマルコの右足シュートはGKプロベデルが横っ飛びではじく。さらにはCKから、ペナルティーエリア手前で受けたディマルコが再び狙うも、GKプロベデルがまたもファインセーブで切り抜けた。
一進一退の攻防が続く中、試合が動いたのは32分。ペナルティーエリア手前でボールを受けた鎌田が左足を振り抜くと、抑えの利いた強烈なシュートがゴール左へと決まり、ラツィオが先制に成功する。
先制したラツィオは勢いづき、35分には右サイドでボールを奪った鎌田がカットインしてエリア内右のザッカーニにラストパス。ザッカーニのシュートは角度に欠けゴール右へと外れた。
ラツィオが1点をリードして迎えた後半、追いつきたいインテルが攻勢に出る。58分、右クロスをバレッラが頭で合わせるも、GKプロベデルが横っ飛びでセーブ。さらにこの左CKをラウタロが頭で合わせるも、右のポストを叩いてクリアされた。
インテルは64分、ダルミアン、ムヒタリアン、バストーニを下げてフラッテージ、ドゥンフリース、カルロス・アウグストを投入。ラツィオもペッレグリーニとロヴェッラに代えてゲンドゥージとヒサイを投入する。
72分には鎌田とザッカーニを下げてF・アンデルソンとL・アルベルトを投入。インテルもチャルハノールとディマルコを下げてアレクシス・サンチェスとブキャナンを投入して勝負に出る。
攻めるインテルだが、ラツィオも守備を固めてカウンターを狙う。85分にはカウンターからカステジャーノスが完全に抜け出すが、GKゾマーと1対1を迎えた場面で追いついたパヴァールがギリギリのタックルでピンチをしのいだ。
すると迎えた87分、右サイドからのFKをドゥンフリースが頭で合わせ、インテルが同点に追いついた。
アディショナルタイムの4分間でスコアは動かず、互いに勝ち点1を分け合う結果に終わった。
■試合結果
インテル 1-1 ラツィオ
■得点者
インテル:ドゥンフリース(87分)
ラツィオ:鎌田(32分)




