FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が4日、フィレンツェを訪れた際にカタール・ワールドカップ出場を逃したロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表に言及し、サッカー界の今後を案じた。イタリア紙『トゥット・スポルト』が伝えている。
先月24日のカタールW杯欧州予選プレーオフで北マケドニアに敗れ、史上初となる2大会連続でW杯出場を逃した常連国イタリア。少なくとも12年にわたってサッカーの祭典から遠ざかることになる運命を背負った形だが、現地では“敗者復活”の幻想を抱く声も上がっていた。
イタリア人の両親を持つFIFAのインファンティーノ会長は4日、フィレンツェ市内のヴェッキオ宮殿でイベントに出席した際に、“敗者復活”の可能性を投げかけられると「お願いだからまじめな話をしよう」と一蹴。アッズーリの敗退に関して自身の心境を明かしつつ、改革の必要性を指摘した。
「イタリア人として計り知れないほどに悲しく、泣きたいほどだ。私だけでなく、すべてのカルチョファンにとって同じことだろう。将来を見据えた取り組みをする必要があるはずだ。いま一度、育成部門について考え直すべきだ。下部組織で成長した選手たちのどれほどの数がチームを出ていくのか。全員が『育成するのは他の誰かで、自分たちにはお金があるから他から獲得すれば良い』などと考えていたら、どこにもたどり着けない。イタリアだけでなく、ヨーロッパや世界において、どれほどの選手が国内で育成されているのかを検証していく必要があるだろう」
また『レプブリカ』によれば、インファンティーノ会長は、W杯の門戸が狭すぎるとも指摘。世界規模の大会への出場チャンスを拡大すべきと論じた。
「W杯の歴史を刻んだアッズーリの不在は非常に重たいものだ。今後、ワールドサッカーをどのように展開していくかを検討するべきだろう。現在、W杯に出場できる国は全体の20%以下だ。W杯を2年ごとの開催にするのか、それとも別の大会を開催するのか、何が正しい解決策か分からない。だが、より大きな希望を与えるためにも、チャンスを与える必要がある。これはサッカーにとって重要なことだ。多くの子どもたちがW杯の感動を経験することができないのは、嘆かわしいことだ」
