インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長が、現在パレルモでプレーするイタリア人GKエミル・アウデーロの招集を模索していると、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が24日、伝えている。
2026年ワールドカップ・アジア予選で、史上初めて最終予選に進出したインドネシア。日本などと同じグループCに入ると、第6節を終えて本大会出場圏内の2位オーストラリアと1ポイント差の3位と健闘しており、先月、オランダ代表のレジェンドであるパトリック・クライファートを新指揮官として招聘して話題となった。
そんな中、2013年から2018年にかけてインテルで会長職を務めた経験を持つPSSIのトヒル会長が、インドネシア人の父を持つGKアウデーロに関心を寄せている。イタリア紙は「エリック・トヒルが、エミル・アウデーロにインドネシア代表のシャツを着せるために、説得しようとしている」などと報道。元インテル会長が、X(旧ツイッター)の公式アカウント上で、アウデーロのほか、オランダとの二重国籍を持つがA代表歴のないディーン・ジェームズとジョーイ・ペルペッシーの招集に意欲を見せていることを伝えた。
アウデーロは、ユヴェントス下部組織出身の28歳。2018年から2023年まで過ごしたサンプドリアでは、DF吉田麻也とプレーした経験も持つ。昨シーズンはインテルに、今シーズン前半はコモに所属したが、今冬、出場機会を求めて期限付きでパレルモへと移籍し、現在はセリエBでプレーしている。アウデーロは、U-15からU-21までの年代別イタリア代表を経験してきたが、A代表での出場歴はない。このため2026年W杯アジア最終予選において、二重国籍の選手の招集によって戦力アップを狙うトヒル会長の目に留まった格好だ。
インドネシアは来月、オーストラリアとバーレーン、6月に中国や日本と対戦する予定となっている。今後の動向は注目されるところだ。
