Hannover 08092025(C)Getty Images

早くも3ゴールの松田隼風、新境地・右WBに手応え「自分でもいつどこへ走り出せばいいかという感覚が掴めてきました」

ブンデスリーガ2部ハノーファーに所属する松田隼風が、クラブ公式ウェブサイトのインタビューの中で、新ポジションへの手応えを語った。

今月2日に22歳の誕生日を迎えた松田は、2023年夏に提携関係にある水戸ホーリーホックからハノーファーのセカンドチームに加入。これまでレンタル移籍だったが、今夏に完全移籍へと移行した。クリスティアン・ティツ新監督の下、トップチームで右ウイングバックとしてプレーし、地元紙『Hannoversche Allgemeine』も「今季これまでの最大のサプライズ」と称するほどのパフォーマンスを見せ続けている。

昨季までは左サイドバックでプレーしていた松田。右WBへのコンバートについて次のように語った。

「左と右では、もちろんプレーする感覚が少し違います。これまでは自分の持ち味、ドリブルや縦へのスピード、を一番発揮できるのは左サイドだと思っていて、ずっと左の選手として自分を見ていました」

「ですが監督から『チームのために右で起用したい』と言われました。今の自分の使命は、そこで自分の価値を証明することです。チームのために常に全力を尽くすようにしています。つまり、守備では全力で戻り、攻撃ではボックス内へ走り込んで得点やアシストにつなげるということです」

セカンドチーム時代、4部だった2023-24シーズンは公式戦28試合に出場して3ゴール3アシスト、3部だった昨シーズンは34試合出場で1ゴール4アシストを記録した。そして今季は、公式戦9試合出場時点で早くも3ゴールを挙げ、現在チーム内得点ランキングで2位につけている。

「もちろん、どんな選手でもゴールを決めたいという気持ちはあります(笑)。でも、それだけが自分の仕事ではありません。チーム全体の戦術的な狙いとして、深い位置まで走り込んでボックスに入ることが求められています。だから自分としては、それも大事な役割の一つだと考えています」

「確かに、自分でもいつどこへ走り出せばいいかという感覚がだんだん掴めてきました。同時に、常にチームのプレースタイルに基づいて動くようにしています。そこからゴールが生まれたら、もちろんとても嬉しいです」

広告