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日本代表GK権田修一が残す力強い言葉…批判は「当然」も「結局プレーするのは自分」

■「決勝トーナメントが1試合増えたような感覚」

日本代表GK権田修一が、スペイン代表戦前の会見に出席。自身やチームへの批判に対し、力強い言葉を残している。

カタール・ワールドカップを戦う日本代表。グループE初戦ではドイツ代表相手に2-1と劇的な逆転勝利を収め、国内外から絶賛を集めた。しかし続く第2戦では、コスタリカ代表の堅守に苦しみ、一瞬の隙を突かれて0-1と敗戦。1勝1敗で最終節のスペイン戦を迎えることになる。

引き分けでも突破の可能性が残されている日本だが、自力での決勝トーナメント進出は勝利が絶対条件に。権田はスペインとの最終節を「決勝トーナメントが1試合増えた感覚」ととらえ、必勝を誓っている。

「2戦目は僕らの望んだ結果ではなく、もちろん皆さんも失望された方も多いと思います。2戦目に勝っていれば予選突破が決まっていたという“たられば”を言ったらキリがないところですけど、僕らも批判を受けているところはあります。ただ僕自身、この3戦目に勝てばトーナメント進出というわかりやすい状況にできたというのは、この1、2試合目、特にドイツ戦に勝ったことでの成果なのかなと思っていて。僕らは予選リーグ突破、そしてベスト8以上を目指してやっている中で、今回勝たなければいけない状況です。決勝トーナメントが1試合増えたような感覚、ベスト32からベスト16への戦いが明日の試合になるという気持ちで臨みたいなと思います」

「選手たちも一緒に色々な話をしていて、本当にみんなポジティブに『相手がどこだろうと、俺らが目指しているところに行くためには勝たなければいけないんだよ』という話をしています。当然スペインという難しい相手、世界的にも本当に強い相手ですが、僕らの全てをぶつけたいと思います。日本では朝の4時キックオフなので、寝てから見るか夜中起きて見るかすごく難しい時間にはなるかもしれませんが、1、2戦目同様、たくさんの方が僕ら日本代表をサポートしてくれることを望んでいますし、そのサポートに応えられるように、僕ら選手は精一杯頑張ろうと思います」

■批判との向き合い方

ドイツ戦では25本のシュートを許すも1失点に抑え、ファインセーブ連発で勝利に貢献。マン・オブ・ザ・マッチにも輝いた権田。しかしコスタリカ戦の失点シーンでは、スペインメディア『as』が「彼の手はバター(溶けるほど柔らかいの意)だった」と伝えるなど、対応への批判の声も上がっている。GKという特殊なポジション上、様々な批判も浴びる守護神だが、森保一監督から受け取った言葉に救われてきたと明かしている。

「僕はGKというポジションもあって失点には常に絡んでしまいますが、監督からカナダ戦(大会前の親善試合:1-2)の後、チームに対してもそうですし、今回のコスタリカ戦の後もそうですけど、『過去はもう変えられない』と。起きてしまったこと、過ぎてしまったことは変えられないけど、今からできること、『未来を変えることは自分たちの力でできるんだ』ということを、監督は都度結果が出なかった時にそう言われて。そういうポジションなので当然悔しさもあるし、もう少し何かできたんじゃないかという思いは常にあるんですけど、自分が変えられるのは過去じゃなくて未来なので、自分の中では監督の言葉で大事にしていますし、今までそれで何度も救われてきたなと思います」

そして批判の声は「ワールドカップが注目されているから」と前向きに捉えつつ、受け入れながらこれまでやってきたことを信じて戦うと力強く語っている。

「僕の場合は、やっぱりGKということもあって点を取られたら批判されるし、取られなかったら称賛される。僕自身もあのシュートは準備の段階でしっかりポジション修正ができていたら止められたという感覚はあるので、自分のミスで失点した。そこの批判を浴びるのは当然です。ずっと手のひらが表になったり裏になったりをサッカー人生を通じて繰り返しているような感覚があるので、当然批判をされる。そうやって盛り上がるというのは、このワールドカップというものが本当に注目された大会であって」

「この前は本当にたくさんの方々が見やすい環境の試合での結果だったので、批判があるのはもちろんです。でも僕がいつも自分の中で思っているのは、何があっても結局プレーするのは自分です。自分だったりチームだったりがそれで、逆に称賛されたから自信過剰になっても良くないですし、批判されたから自信を失ってしまっても良くないです」

「僕たちが森保監督のもとずっとやってきたことを今一度信じてやる。勝ち上がった後も、これからどの相手にも信じ続けてやること。それが一番大事なのかなと思っています。ずっとサッカーをやってきて、自分が今までやってきた練習だったりが試合に繋がると思ってやってきています。これから先も日本サッカーが良い時は当然称賛されて、よくない時は……というのは仕方ないこと。これは天気と一緒で、ストレスに感じても仕方ないとずっと思っているので、自信を持っていきたいなと思っています」

前日会見で力強い言葉を残した権田。日本代表の守護神は、「今大会最高のチーム」とも評価されるスペイン相手にゴールマウスを守り切ることができるのだろうか。ドイツ戦のヒーローは、揺るがない自信とともに大一番に挑む。

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