ミランに所属するフランス代表FWオリヴィエ・ジルーが29日のカリアリ戦でドッピエッタ(1試合2得点)を記録した後、背番号9番のジンクスについて言及した。『Goal』の取材により明らかになった。
ジルーは今夏、3年半所属したチェルシーを退団してミランに加入。7月31日に行われたニースとの親善試合(1-1)で初ゴールをマークすると、今月14日のパナシナイコス戦(2-1)ではドッピエッタ(1試合2得点)も記録した。23日のサンプドリアとのセリエA開幕戦(1-0)では、無得点に終わったが、29日の第2節カリアリ戦でPKを含む2得点の活躍を見せ、4-1の勝利に貢献した。
ジルーはミラン加入の際に、2012年のフィリッポ・インザーギの退団以降、“背負った者は結果を残せない”とのジンクスがつきまとう“呪われた9番”を選択。過去には、元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトや元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス、元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン、さらには昨シーズンに所属したFWマリオ・マンジュキッチがこのジンクスに屈したが、フランス代表FWは、セリエA2戦目にして周囲の心配をよそにドッピエッタの活躍で“呪い”をはねのけた。
「9番に関して妙な話を聞いていたが、僕は迷信を信じるようなタイプではない。むしろ全然違う。そもそも番号はシャツの背中についているだけで、番号の問題ではない。自分自身の問題なんだ。僕は(マルコ)ファン・バステンや(ジャン・ピエール)パパン、ピッポ・インザーギを見て育ったので、このユニフォームに袖を通すことができ、非常に誇りに思う」
続いてジルーは、43分に沈めたPKについて問われると、「テオ(エルナンデス)が蹴ることもできたが、FWとして僕が決めたかったんだ」と話した。