26日のラ・リーガ第21節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのヘタフェ戦を0-3で落とした。日本代表MF久保建英は試合後、自チームのパフォーマンスを「恥ずべき」だと断じている。
ソシエダはヘタフェのハイプレスフットボールに苦戦。自陣でボールを持たれ、奪ってもすぐに奪い返されて守勢に回り続けた。その中で久保は一人気を吐いて、右サイドからチャンスを創出していったが、FWミケル・オヤルサバルらは迎える決定機を決め切れず。ヘタフェが後半、MFクリスタンタス・ウチェ、MFカルレス・ペレス(2得点)がゴールを決めて、レアレ・アレナから勝ち点3を持ち帰っている。
ソシエダは前節バレンシア戦(0-1)、ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第7節ラツィオ戦(0-3)に続く敗戦。試合後、スペイン『DAZN』とのフラッシュインタビューに応じた久保は、チームの体たらくに、厳しい言葉を口にすることを憚らなかった。
テンプレートのような言葉ばかりが口にされるフラッシュインタビューで、久保は悔やしさや失望の表情を浮かべながら、次のように語ったのだった。
「僕たちにとって恥ずべき試合でした。ファンに謝りたいです。今、みんな拍手をしてくれていますが、僕たちはそんなことをされるに値しません。流れを変えなくちゃいけないんです」
「サイド攻撃に苦しんでいる? 今日はあらゆることに苦しみました。僕たちは誰もプレーしていなかったんです。彼らのプレッシングは素晴らしく、僕たちはデュエルに勝てず、迎えるチャンスを決め切れませんでした。0-3で負けて家路につく……本当、うんざりします」
なぜチームが不調に陥ったののかを問われると、こう返答している。
「分からないです。先週はとても良かったのに、今週になって3試合を落としてしまいました。……分かりません。僕たちはかつてないほど団結しなくてはいけませんが、3連敗した後、ここでそんなことを話しても役には立たないと思います。大切なのは結果です。今日、僕たちは責任を果たせませんでした。そして、それがすべてなんです」
ソシエダは30日にELリーグフェーズ第8節PAOK戦に臨むが、すぐに次の試合があることは、調子を取り戻す上でポジティブなことなのだろうか。
「木曜に次の試合が控えていることが良いのかどうか、僕には分かりません。数字的には次のフェーズにもう進出できるのかもしれませんが、今日以上に良い試合をする必要があります。そうするのは難しくないと思いますしね」
「とにかく、悲しんでいる時間はありませんし、前に進まないといけません」
過密日程がチームにマイナスの影響を与えていることは否定している。
「それはないです。フットボールで最も素晴らしいのは試合があることですし、1週間に1試合しかプレーできなければ、僕たちは100%不満を言っているはずです。僕たちは3大会に参加できていることに感謝しなくちゃいけません。そして、さっきも言ったように、プレーを改善していく必要があるんです」
久保は試合直後、元ソシエダのDFディエゴ・リコと口論をしていた。どうやら84分、久保の保持していたボールがタッチラインを割った際、すぐ背後にいたリコが久保の肘が顔に当たったとして、その場で倒れ込んたことについて言い合っていたようだ。
「何を口論していたか? フッ……。僕に何を言ってほしいんですか? ボールが外に出て、自分は一切動いていませんでした。それなのにディエゴがボールに向かって行って……あれで僕が肘を引っ込められるわけないじゃないですか」
「3-0で勝っているのに、まるで世界が終わったみたいにわめいて……。フットボールは、ああやってプレーするものではないはずです」
なお、スペインのこの試合の実況者は、このフラッシュインタビューの終了直後、「しかし素晴らしい。私はいつもタケ・クボに魅了されている。誠実で、しかも反省をしっかり口にする。『今日の僕たちのプレーは恥ずべきだった』と言いながら。クボの話はいつだって大好きだ」と、久保のコメントを絶賛していた。




