21日のラ・リーガ第5節、ヘタフェは敵地ヨハン・クライフでのバルセロナ戦を0-2で落とした。ホセ・ボルダラス監督は試合後、FWフェラン・トーレスの発言に反論している。
前半にフェランに2ゴールを許し、後半にMFダニ・オルモに追加点を決められて試合を落としたヘタフェ。試合直後、スペイン『DAZN』とのフラッシュインタビューに応じたフェランは、「彼らはプレー的な提案をしてこない。僕からすれば、あまりにファウルを犯し過ぎている」と、同チームのプレースタイルに否定的な見解を示していた。
試合後会見でフェランの発言を聞きつけたボルダラス監督は、やはり気分を害したようだ。バルセロナのプレースタイルの礎を築いた、故ヨハン・クライフ氏の信奉者として知られる同指揮官は、実践するスタイルの理想と現実は、各クラブの資金力で決まると主張している。
「非常に利己主義な人間の意見だね。私たちの違いは予算10億ユーロ(約1700億円)の違いだ。バルサは各ポジションに非常にレベルが高い選手を2人ずつ揃えている。連係がうまく取れ、速攻も得意な選手たちをね。彼らは望むようなプレーシステムを使える。その一方で私たちの手段は非常に限られており、できることをするしかない」
昨季の予算で言えば、ヘタフェが約6000万ユーロだったのに対して、バルセロナは約9億ユーロだった。またヘタフェは今季ラ・リーガ開幕時、6選手を登録できていなかったなど、財政的に大きな問題を抱えている。ボルダラス監督はこうした状況で、バルセロナ戦ではなく次節のアラベス戦にプライオリティーを置いていることを隠さなかった。
「私たちはすでに水曜の一線に目を向けている。そちらの試合の方が重要だ。ヘタフェの選手層は薄く、状況は非常に難しい。陣容に空きが6枠もあり、若手が多く、プロとしての経験に乏しい。しかし(バルセロナに6-0で敗れた)バレンシアのような圧倒的なスコアでの敗戦は望まなかった」
「今日、5バックで守ったことについて? チーム状況を考えてのことだ。今季の私たちは、残念ながらクラブの状況に適応しなくてはいけない」




