カタール・ワールドカップ前最後の親善試合で勝利したドイツ代表だが、ドイツ大手メディア『キッカー』は内容面での不安を指摘している。
カタール・ワールドカップではグループEに入り、23日の初戦で日本代表と対戦するドイツ。16日には大会前最後の親善試合でオマーンと対戦したが、難しい試合を強いられ、80分のニクラス・フュルクルーグのゴールでなんとか1-0で勝利している。
そしてこの試合について、『キッカー』のチーフリポーターであるカールハインツ・ヴィルト氏は「恐るべき守備の問題が再び」と題して分析。「とにかく、ドレスリハーサルであってはならない。そして練習試合になった。カタール・ワールドカップ前最後の試合は、それ以上のものではなかった」とした。その上で「長い間支離滅裂だったドイツ代表のプレゼンテーションは、結果だけはハッピーエンドを迎えた。しかし、ハンジ・フリックが満足することはできない」とも指摘している。
「たとえ鬱陶しいほどの暑さがあっても、オマーンがいかに俊敏で強くとも、ドイツはこういった相手には支配的で権威あるプレーをしなければならない。そして、スペースも管理しなければならない。だが、特に相手ウイングにはカウンターのための広大なスペースが空いていた。この集団的なディフェンスが繰り返されることは心配だ。カタールでの4日間は、この恐るべき問題を解決するために使わなければならない」
さらに「個々の決断力も不足しており、フィジカルも十分ではない。『大会直前だからケガをしたくない』というのは通用しない。一部の選手はまだスタメンを確約されたわけではない」と続け、カタール・ワールドカップ前に不安が残るパフォーマンスだったと評価している。
