現地時間14日、UEFAネーションズリーグは第4節が行われ、リーグAのグループ3ではドイツとイタリアが対戦した。
3試合を終えて1勝2分で首位に立つイタリアと、3戦連続ドローで勝利のないドイツ。歴史的にイタリアを苦手とするドイツだが、ここ10年近く負けていない。
立ち上がりからボールを保持するドイツに対し、イタリアはゴール前にブロックを築き、カウンター気味にチャンスを窺う。
試合が動いたのは10分、ヴェルナーのポストプレーからペナルティーエリア左のラウムがゴール前に折り返すと、中央に走り込んできたキミッヒがフリーで受けてゴール左へと流し込み、ドイツが先制する。
完全に試合の主導権を握ったドイツは次々にイタリアゴールへと襲い掛かり、守勢の続くイタリアは44分にポリターノを下げてルイス・フェリペを投入。前半の内に選手交代を決断する。
それでもアディショナルタイムにドイツにチャンス。ミュラーの浮き球パスに呼応しエリア内左で受けようとしたホフマンがバストーニに後ろから倒されてPKを獲得。このPKをギュンドアンがど真ん中に蹴り込み、ドイツが追加点を挙げて試合を折り返した。
迎えた後半、巻き返しを図りたいイタリアはラスパドーリとフラッテージを下げてスカルヴィーニとカプラーリを投入。しかし、その出鼻は完全に挫かれる。51分、ペナルティーエリア左からのラウムの折り返しは味方に合わなかったが、こぼれ球をミュラーが押し込んでドイツが3-0と突き放した。
64分にホフマンを下げてニャブリを投入したドイツに対し、イタリアもスピナッツォーラを下げてディマルコを投入。するとこの交代がすぐに結実。68分、右サイドでボールを受けたミュラーがギュンドアンとのパス交換からエリア内左にアウトサイドでスルーパス。抜け出したニャブリの折り返しをヴェルナーが押し込み、ドイツが4点目を挙げる。
さらに直後の69分、高い位置でニャブリがボールを奪うと、ゴール前のヴェルナーが難なく押し込み5-0とリードを広げた。
イタリアは78分、ディマルコのシュート性のクロスをGKノイアーがはじき、こぼれたボールをニョントが押し込んで1点を返すと、終了間際にはCKからバストーニが合わせて5-2と意地を見せたが、ネーションズリーグ初黒星を喫した。一方、ネーションズリーグで3試合未勝利のドイツだったが、“天敵”イタリア相手に5得点のゴールラッシュで初勝利を挙げた。
■試合結果
ドイツ 5-2 イタリア
■得点者
ドイツ：キミッヒ（10分）、ギュンドアン（45+3分）、ミュラー（51分）、ヴェルナー（68分、69分）
イタリア：ニョント（78分）、バストーニ（90+4分）
