現地時間12日、国際親善試合が行われ、ドイツ代表とフランス代表がジグナル・イドゥナ・パルクで対戦した。
日本代表に1-4という衝撃的なスコアで敗れたドイツは、フリック監督が史上初の解任となり、フェラー暫定監督の下でフランスとの一戦を迎えることとなった。
自国開催のEUROを翌年に控え、次期監督候補の名前がメディアを賑わせる中、W杯2大会連続ファイナリストであるフランス相手にどのような試合ができるのか。低調なチーム状況を救ったのは、頼れるベテランの一撃だった。
開始わずか4分、左サイドでボールを受けたヘンリクスがニャブリとのパス交換でペナルティーエリア左を突破し、折り返しをニアサイドのヴィルツがスルーすると、ゴール前で受けたミュラーが胸トラップからボレーを叩き込みドイツが先制する。
フュルクルクの負傷によって追加招集されたベテランの鮮やかなゴールで先手を取ったドイツは、その後も高い位置からのプレスが機能し、エムバペがベンチスタートのフランスを押し込んでいく。
しかし25分、キャプテンマークを巻くギュンドアンが背中を痛めてグロースとの負傷交代を強いられると、フランスが徐々に盛り返していく。37分には右サイドからのFKをチュアメニが頭で合わせるも、GKテア・シュテーゲンがかろうじて触ってCKへと逃れた。
ドイツ1点リードのまま迎えた後半、フランスが攻勢を強め、ドイツは押し込まれる展開が続く。57分にはチュアメニの強烈なミドルシュートがGKテア・シュテーゲンを強襲。たまらずはじいたこぼれ球をコロ・ムアニが詰めるも、足を滑らせ押し込むことはできない。
守勢の続くドイツは64分、ミュラーとニャブリを下げてハヴェルツとブラントを投入。一方のフランスもパヴァール、コマン、コロ・ムアニを下げてクンデ、デンベレ、テュラムを投入し同点ゴールを狙いに行く。
思うようにチャンスを作り出せないフランスに対し、ドイツは87分、ボールを奪ってショートカウンターからハヴェルツのパスに抜け出したサネがエリア内右から左足でゴール左へと流し込み、2-0とリードを広げた。
直後、エリア内左にドリブルで侵入したカマヴィンガを、戻ったザネが倒してしまいPK。このPKをグリーズマンが決めてフランスが1点差に詰め寄る。
しかし反撃もそこまで。逃げ切ったドイツが、フェラー暫定監督の下でフランス相手に勝利を手にした。
■試合結果
ドイツ 2-1 フランス
■試合結果
ドイツ:ミュラー(4分)、サネ(87分)
フランス:グリーズマン(89分PK)
