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Thomas Muller Vancouver Whitecaps 12062025(C)Getty Images

ミュラーが考えるドイツがW杯優勝候補ではない理由「一発勝負であれば倒せるだけの質はあるが…」

トーマス・ミュラーは、母国代表が今夏の北中米ワールドカップ(W杯)では優勝候補には入らないと考えているようだ。ドイツ誌『キッカー』のインタビューで自身の見解を述べた。

現在36歳のミュラーは昨夏、2000年から25年間在籍したバイエルン・ミュンヘンを退団。今季からGK高丘陽平が正守護神を務めるMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスに加入し、クラブ史上初のウエスタン・カンファレンス優勝に貢献するなど充実した日々を過ごしている。

そんなミュラーだが、2024年のEUROを最後に133キャップの代表キャリアに幕を下ろした。『キッカー』のインタビューで現在のドイツ代表の評価を問われると、「物事を考えるときは、やはり比較することになる」と切り出し、南アフリカW杯以降のドイツサッカー界の発展を振り返った。クラブレベルでは2013年のチャンピオンズリーグ決勝にバイエルンとボルシア・ドルトムントが進出し、同年から新監督に就任したジョゼップ・グアルディオラがブンデスリーガに新たな影響をもたらしたことなどを挙げている。

2014年のブラジルW杯で世界王者に輝いたドイツ代表。ミュラーは「2012年と2016年のEUROも、優勝こそできなかったが内容は良かった。チームとしても個人としても成長が見え、代表選手たちは決勝レベルの経験を持っていた」と語る一方で、「しかし2018年(ロシアW杯)はうまくいかなかった。W杯王者世代とコンフェデレーションズカップ王者世代をうまく融合できず、世代交代は失敗した」と指摘。代表の課題はドイツクラブの現状とも関係しているという。

「新しい世代もクラブである程度は地位を築いた。ただ、常に中心選手として戦い続けているかと言えば、そうではない。ドイツサッカーは長い間この段階にとどまっている。才能は次々に出てくるが、チャンピオンズリーグで定期的に準決勝や決勝を戦い、そこで経験を積み、責任を背負い、確固たる存在になっている“絶対的主軸”はほとんどいない。僕が言いたいのは継続性だ。この発展が再び始まらなければ、W杯優勝のトップ3候補にはなれない」

ミュラーは、ドイツ代表が現時点では優勝候補ではないと強調。その理由についてこう語った。

「どんな強豪国でも、一発勝負であれば倒せるだけの質はある。ただ逆に、自分たちがほとんど負けないだけの安定感は見えていない。そこが違いだ。相手を一度倒せるかどうかと、自分たちが非常に倒しにくい存在かどうかは別問題だ。だから自分たちは本命の一角ではない。それでも、代表メンバー全員が持てるものをすべて出し切る覚悟で大会に入り、決勝進出を可能にするというマインドセットを持つべきだ」

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