明治安田J1リーグは29日に第7節が行われ、アビスパ福岡とFC町田ゼルビアが対戦した。
金明輝監督新体制でリーグ開幕3連敗から3連勝を達成した福岡と、同じく直近3連勝と好調の町田。4連勝を狙うチーム同士がベスト電器スタジアムで激突した。福岡ではシャハブ・ザヘディらが、町田では西村拓真やGK谷晃生らがスタメンに入っている。
序盤から激しい攻防が続く中、町田は9分に西村拓真が難しい体勢から頭で合わせたが、GK村上昌謙がファインセーブで凌ぐ。すると、その直後のCKから先制点が生まれた。相馬勇紀のキックに岡村大八がヘッドで合わせると、相手DFのブロックはわずかに届かず。アウェイチームが先制に成功する。
しかし22分、福岡も反撃。ショートCKから北島祐二がクロスを送り、シャハブ・ザヘディが頭で触ったボールを安藤智哉が押し込んだ。ホームチームもすぐさま同点に追いついている。
追いつかれた町田は27分、FKからの混戦で何度もボールを押し込みにいくが、福岡の懸命な守備もあって勝ち越し弾には繋がらない。一方の福岡も28分、ショートカウンターからシャハブ・ザヘディに決定機が訪れたが、シュートは枠を外れている。前半は1-1で折り返した。
後半立ち上がりも両チームが積極的に前に出る激しい展開に。福岡は55分、クロスに飛び込んだシャハブ・ザヘディがうまく合わせるが、シュートは枠を捕らえず。ゴールに近づく福岡は60分、北島祐二に代えて名古新太郎を投入し、勝ち越し弾を狙いに行く。
すると65分、意外な形で試合が動く。町田はビルドアップの場面でGKに戻したが、谷晃生が痛恨のキックミス。当たりきらなかったボールがそのままゴールを許した。福岡が相手のミスで逆転に成功する。
福岡が勝ち越しに成功した後の74分、両チームが積極的に交代カードを使う。すると84分、町田が同点に追いついた。藤尾翔太がカウンターからボックス手前まで持ち運ぶと、パスは繋がらなかったものの、走り込んだ仙頭啓矢がこぼれ球を押し込んだ。交代選手が結果を残し、試合は再び振り出しに戻る。
両チーム最後まで勝ち越しを目指して攻め続けたが、スコアはこれ以上動かず。2-2のドロー決着となり、両者の連勝は「3」でストップした。