日本代表DF中山雄太が自身の野望を明かした。カナダ代表戦後のメディア対応で語っている。
日本は13日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023でカナダと対戦。開始早々に田中碧のミドルシュートで先制すると、40分に浅野拓磨がオウンゴールを誘発し、その2分後にもカウンターから浅野のパスを受けた中村敬斗がネットを揺らす。後半も早々に伊東純也のアシストから田中が自身2点目を沈め、最終的に4-1で快勝している。
その中で、中山は先発フル出場。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)で当初はメンバー入りしていたものの大ケガによって辞退を余儀なくされ、長期離脱からの回復後、今回が初の招集となっていたが、安定した守備だけでなく積極的な攻撃参加でも存在感を放った。
しかし試合後、中山は「(自身のプレーについて)満足は無いですし、強いて言うならやっぱり数字というのは欲しいので、そこが無かったところは残念です」と口にし、「最低限出来た」と自身を評価。代表復帰にも決して満足感は示していない。
「帰った来たと同時に僕にとってはここからというところがあるので。しっかりと代表に残り続ける、あるいはその上のレギュラーの座をしっかりとつかみ続けるというところが意識しているところなので」
また、左サイドバックの選手としては、長年日本代表を支えた長友佑都の薫陶を受けた存在でもある。後継者としての責任を感じるかと問われた中山は、偉大な先人にリスペクトを示しつつ「選手としての特徴が違う」と語り、野望を明かした。
「一緒にやれて盗める部分も多かったので、間違いなくそこに責任が生まれるのは確実ですけど、僕としては意識がもう一個上で、(長友)佑都君でもなく、佑都君が持っていたものを兼ね備えようというところはあります。左SBで確実に安心感を与えられるような選手になれることが僕にとってケガから帰ってきて一つの野望でもあるので、そこはプレーとともに皆さんに感じてもらえればと思います」
長友の長所を備えたうえで、異なる特色も加えた選手になるという大きな野望を掲げ、プレーで証明していくと意気込んだ中山。「安定だけでなく、攻撃に絡むチャンスは僕が復帰してから意識していること」と攻守両面での貢献を志しており、群雄割拠の第2次森保ジャパンにさらなるエネルギーを注入してくれそうだ。
