20221118_Moriyasu(C)Getty images

サッカー日本代表・森保一監督、カナダとの強化試合で一定の手応え「先発選手がそのままドイツ戦とはならないと思いますが…」

日本代表を率いる森保一監督が、カナダ代表戦後の会見で反省と収穫を口にした。

日本は17日、カタール・ワールドカップ(W杯)前最後の強化試合として、カナダ代表と対戦。9分に相馬勇紀の得点で先制するまでは良かったものの、そこからセットプレーを中心に反撃を浴びて21分に右CKから同点に。

その後、選手交代や終盤の4-2-3-1から3-4-3へのシステム変更などでさまざまな選択肢を試していった日本。盛り返す時間もあったが勝ち越し弾は奪えず、終了間際の95分に山根視来のファウルからPKを与えてしまうと、きっちりと沈められて1-2で逆転負けを喫した。

とはいえ、戦前より重視されていた通りカナダ戦はコンディションの確認がメイン。負傷明けの板倉滉と浅野拓磨に実戦で時間が与えられたほか、先にシーズンを終えていたJリーグ組もほとんどが感触を確かめることができた。

森保監督は試合後、「試合の結果は残念なものになってしまいました。応援してくださっているサポーターの皆さまに勝利をお届けして、W杯のドイツ戦へという気持ちで準備をしていたので、そこは結果として残念です」と語りつつも、テストマッチとしては十分な手応えを得たようだ。

「内容的なところで言うと、今日試したかった部分では全体のコンディションを上げる部分、W杯本大会を見据えた時の戦術的な確認という部分、状況によってシステムを変えていくという部分では、我々がW杯本番に向けてということを考えた時にいい準備ができたのかなと思います。今後はより積み上げていけるようにということと、今日出た課題はしっかり修正しないといけないと思います」

また、「状態を確かめなければいけない選手が何人かいましたので、その選手にプレーしてもらうことができて非常にチームとして有意義だった」とも表現した森保監督。続けて、カナダ戦の先発メンバーでそのまま本大会初戦を迎える意図ではないとも口にした。

「今日の先発で出た選手がそのままドイツ戦でということにはならないと思いますが、ケガからの回復であったり、体調不良であったりということで公式戦の中でどういう状況かを確認できたと思います」

一方でPKを与えてしまった場面については「我々が最後にシュートにいくというところで、そこが完結できず相手にカウンターをされてしまった」と分析。リスク管理の観点からみても、攻撃を完結させることの重要性を改めて確認した。

日本にとって手痛い敗戦となったが、確認すべきこと、洗い出すべき課題が見える形となったカナダ戦。この試合の結果が良いものだったかどうかは、23日に控える本大会初戦のドイツ代表戦での戦いぶり次第となりそうだ。

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