ローマは17日、米フリードキングループによる新体制が発足したことを公式メディアを通じて発表した。
2011年に米国資本となり、2012年からイタリア系アメリカ人のジェームズ・パロッタ氏が会長を務めていたローマ。昨年秋からアメリカ人億万長者のダン・フリードキン氏率いるフリードキングループへの売却交渉を進めてきた。新型コロナウイルスの影響により交渉は難航したが、今月初めにクラブの売却に関して合意に至った。
そしてローマは17日、フリードキングループが新オーナーとなったことを発表。フリードキングループがロムルス&レムス・インヴェストメントLLCを通じてクラブの株式の約86.6%を所得し、残りの13.4%に関しても買収を行う予定であることを伝えた。なお売却金額は、総額5億9100万ユーロ(約738億円)と発表されている。
フリードキングループの会長でCEOのフリードキン氏は、「ローマの家族になることができてワクワクしている。ローマのために全力を尽くしたい。これまでクラブに貢献してきたジム・パロッタと彼のパートナーに感謝する」などとコメント。新体制の発足を喜びつつ、意気込みを示した。
『スカイスポーツ』によれば、フリードキン氏は総資産40億ドル(約4200億円)を誇るテキサス出身の資産家。54歳のアメリカ人億万長者はトヨタ関連会社ガルフ・ステイツ・トヨタのCEOを務めており、米国における“トヨタの王”と呼ばれている。
一方、2012年から8年間にわたってローマを率いてきたパロッタ体制はここで幕を閉じる。パロッタ体制下においては、2017-18シーズンにチャンピオンズリーグ準決勝進出を果たしたほか、セリエAでは2位が3回、コッパ・イタリアでは準優勝1回の成績で無冠のままに終わった。
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