ブンデスリーガは25日に第8節が行われ、フランクフルトとザンクト・パウリが対戦した。
直近のチャンピオンズリーグでもリヴァプールに1-5と敗れ、公式戦4試合勝利から見放されているフランクフルト。その間15失点と守備に問題を抱えている中、なんとか白星を取り戻したいホームゲームに臨んだ。一方のザンクト・パウリも、現在4連敗中。その間わずか1ゴールと苦しい中で、キッカケを作りたいアウェーゲームに挑んでいる。
フランクフルトでは堂安律、ザンクト・パウリでは藤田譲瑠チマと2人の日本代表が先発した一戦は、両者序盤からいきなりチャンスを作る。フランクフルトは3分にブルカートがビッグチャンスを迎えると、ザンクト・パウリは4分にペレイララージがネットを揺らすがオフサイドで無効に。立ち上がりから激しい攻防が続く。
その後もなかなかボールが落ち着かず、スピーディな攻防が続く中で、ザンクト・パウリは藤田譲瑠チマの鋭いパスとビジョンを中心としてゴールに迫る。一方のフランクフルトはボールを保持するものの、ミスからのボールロストでピンチを招くなど、安定しない時間が続いた。
それでも36分、先制したのはフランクフルトだった。ボックス内へのロングパスを収めたウズンが右に流れながらクロスを送ると、GKバシリがファンブル。これを見逃さなかったブルカートが冷静にネットを揺らした。ホームチームが大きなリードを手にし、前半を折り返す。
リードしたフランクフルトは、後半頭から積極的に仕掛けていき、49分にはブラウンに決定機。主導権を握ると、堂安律も右サイドで仕掛けるシーンが増えていく。すると56分に追加点が生まれた。右のチャイビが早いタイミングでクロスを送ると、ボックス内で待っていたブルカートが見事なコントロールからシュートをねじ込んでいる。絶好調FWのこの日2ゴール目で、ホームチームがリードを広げた。
状況を打開したいザンクト・パウリは68分、藤田譲瑠チマが緩急を生かしたドリブルからシュート。藤田譲瑠チマは70分にもドリブルで見せ場を作った。78分も藤田譲瑠チマの起点からメトカーフにビッグチャンスが訪れた。日本代表MFが前半に引き続きチームの中心となるものの、ゴールが遠い。
一方で押される時間が続いたフランクフルトだが、84分には速攻から堂安律に決定機。しかし、シュートはGKの正面に飛んだ。試合はこのまま終了。フランクフルトが2-0でザンクト・パウリを下している。
フランクフルトはこれが公式戦5試合ぶりの勝利となり、勝ち点を13まで伸ばすことに成功。一方のザンクト・パウリは、これで5連敗となった。




