現地時間5日、ドイツ・ブンデスリーガは第32節が行われ、長谷部誠の所属するフランクフルトはホームのドイチェ・バンク・パルクにレヴァークーゼンを迎えた。
すでに優勝を成し遂げたものの、いまだに公式戦47試合無敗を維持しているレヴァークーゼン。DFBポカールもUEFAヨーロッパリーグも勝ち残っており、無敗の継続と三冠獲得なるかどうかに注目が集まる中、この日はヴィルツとグリマルドがベンチ入りせず。さらにはシャビ・アロンソ監督が累積警告でスタンドから見守る中、ボニフェイス、フリンポン、ターもベンチスタートと、前節同様にターンオーバーを敷いてきた。
それでも先制したのはレヴァークーゼン。12分、アンドリッヒのロングパスをエリア内左で受けたアルトゥールの折り返しはブロックされたものの、ペナルティーエリア手前にこぼれたボールをジャカが左足で狙うと、強烈なシュートが右サイドネットに突き刺さった。
その後も攻勢に試合を進めるレヴァークーゼンに対し、我慢の時間帯が続いたフランクフルトは32分、左のショートコーナーからチャイビが右足で上げたクロスを、ファーサイドのエキティケが頭でゴール左へと決めてフランクフルトが同点に追いつく。
追いついたフランクフルトは勢いづき、42分にはエキティケの突破からスルーパスに抜け出したマームシュが決定機を得るも、GKフラデツキーとの1対1で放ったシュートはゴール上へと大きく外してしまう。
ビッグチャンスを逃したフランクフルトに対し、レヴァークーゼンは44分、左クロスのこぼれ球を拾ったフロジェクがエリア内左から折り返すと、ファーサイドのシックが高い打点から頭で叩きつけて再び勝ち越しに成功する。
後半もレヴァークーゼンのペースで試合が進み、56分には左からのクロスが流れ、戻ってボールを追いかけたアルトゥールをエンクンクが引っ張って倒してしまい、レヴァークーゼンにPKが与えらえる。このPKをパラシオスが決め、レヴァークーゼンが3-1とリードを広げた。
余裕の生まれたレヴァークーゼンはシック、アルトゥールを下げてボニフェイス、インカピーを投入。さらにはジャカ、テラを下げてフリンポンとターを投入する。
すると迎えた77分、ホフマンのダイレクトパスに左サイドを抜けだしたフロジェクがゴール前に折り返すと、逆サイドから走り込んでいたフリンポンが難なく押し込んで4-1と突き放した。
さらに86分、左サイドを突破したボニフェイスの折り返しを、逆サイドからゴール前に飛び込んできたフリンポンが合わせに行くが、ここはクナウフがかろうじてブロックした。しかし、しばらくプレーが続いた後にVARが行われ、フリンポンが先にボールに触っていたとして再びレヴァークーゼンにPKが与えられる。このPKをボニフェイスがど真ん中に沈め、レヴァークーゼンが5点目を挙げた。
こうなると苦しいフランクフルト。最後まで試合をコントロールしたレヴァークーゼンが、指揮官不在の状況でも大量5ゴールで圧勝し、公式戦の無敗記録を｢48｣に伸ばした。
■試合結果
フランクフルト 1-5 レヴァークーゼン
■得点者
フランクフルト：エキティケ（32分）
レヴァークーゼン：ジャカ（12分）、シック（44分）、パラシオス（58分PK）、フリンポン（77分）、ボニフェイス（89分PK）