フランス代表主将ウーゴ・ロリスが代表からの引退を発表した。
王者フランスの主将として、また守護神としてカタール・ワールドカップに臨んだロリス。前回大会の優勝を知る複数の主力を欠く中、同選手はチームをまとめ上げ、6試合に出場して2大会連続の決勝にチームを導いた。しかし、決勝ではアルゼンチンにPK戦で敗れて連覇には手が届かなかった。
そしてカタールでのファイナルから約3週間が経った9日、ロリスはフランス代表から引退することを発表。フランス『レキップ』でのインタビューで「バトンを渡す方法を知らなければならない時が来た」と話し、決断に至った理由を明かした。
「僕自身のものだとは思いたくないし、僕はいつもフランスチームは誰のものでもないと言ってきたし、そう繰り返してきた。僕が去った後でもチームは継続する準備ができていると思うし、準備できているゴールキーパー(マイク・メニャン)もいると思う」
「失速するのを待ったり、大会が多くなりすぎるよりも、トップレベルで去りたい。それに、家族の考えもあった。妻や子供たちとより多くの時間を過ごす必要があるとも感じている」
リヨン在籍時の2008年にフランス代表デビューを飾ったロリスは、2011年からはチームキャプテンに抜擢され、2022年まで145試合に出場。2018年ワールドカップ、2020-21UEFAネーションズリーグでトロフィーを掲げ、EURO2016と2022年ワールドカップでは決勝の舞台に立った。
