カタール・ワールドカップ準々決勝が10日に行われ、イングランド代表とフランス代表が対戦した。
イングランドはハリー・ケイン、フィル・フォーデン、ブカヨ・サカという3トップに。フランスはキリアン・エンバペを左サイドに置き、オリヴィエ・ジルー1トップ、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマン・デンベレが並んだ。
優勝候補同士の戦いはともにボールを持つ時間があり、堅い立ち上がりに。それでも17分に試合は動く。中央でボールを受けたオーレリアン・チュアメニがワンステップで右足を一振り。ジュード・ベリンガムの股を抜けてゴール左に吸い込まれ、スーパーゴールでフランスが先手を取る。
だが、すぐにイングランドもエースのケインを中心に反撃へと打って出る。22分にはケインが反転してゴール右から襲いかかるが、シュートはウーゴ・ロリスがセーブ。29分にもケインが右足でミドルシュートを狙うも、ロリスが立ちはだかった。
後半開始早々にはセットプレーからベリンガムがミドルシュートを打つが、これもロリスが弾いて防いだ。52分、サカがゴール右から仕掛けると、エリア内でのファウルを誘い、イングランドがPKを獲得。キッカーのケインがゴール左に叩き込み、試合を振り出しに戻す。
直後の55分にはアドリアン・ラビオがミドルレンジから左足でシュートするが、GKジョーダン・ピックフォードの守備範囲となった。70分にはセットプレーからハリー・マグワイアのヘディングシュートが炸裂するが、ポストをかすめてゴールを外れていった。
徐々にイングランドが押し込むが、フランスもチャンスを作る。77分、左サイドからの折り返しをデンベレが折り返すと、ジルーがボレーで狙う。しかし、ピックフォードがセーブする。
だが直後にフランスが勝ち越し。コーナーキックの流れからグリーズマンのクロスに合わせたのはジルー。得意のヘディングシュートを叩き込み、フランスがリードを奪う。
その直後に試合を分けるターニングポイントが訪れる。ロングボールを入れると、テオ・エルナンデスがメイソン・マウントを倒し、イングランドがこの試合2度目のPKを獲得。ケインが狙うが、シュートはバーの上を越えていき、イングランドは同点弾を得られない。
フランスがこのリードを守り抜き、モロッコの待つ準決勝へ。連覇まで残り2勝に迫った。
