来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が迫るノッティンガム・フォレストについて、イギリス『BBC』が分析している。
ヌーノ監督の下、今季のプレミアリーグで躍進を続けるフォレスト。21日に行われた第33節でも、敵地でトッテナムを2-1と撃破。勝ち点を60まで伸ばし、再び3位へと浮上した。残り5試合となったリーグ戦において、7位アストン・ヴィラまで3ポイント差と欧州カップ戦出場権争いは激化しているものの、来季のCL出場権獲得に大きく近づいている。
そんなフォレストだが、『BBC』によると今季プレミアリーグでの1試合平均ポゼッション率はわずか「39.3%」。これは今季のプレミアリーグでワーストのようだ。そして2015-16シーズンに優勝を達成したレスター(42.4%)、2004-05シーズンにトップ4入りを果たしたエヴァートン(48.5%)よりも低く、2003-04シーズン以降のプレミアリーグでは史上最低のポゼッション率でトップ4フィニッシュを果たす可能性があるという。
ギャリー・ローズ記者は「周りのチームやイングランドフットボール全体と比べると、スタイルは異なる。だが彼らのフットボールは、ファンが来季ヨーロッパでの冒険を楽しめるよう、しっかりと軌道に乗っている」と評価。「ポゼッションが全てではない」とし、「(ポゼッション率が低いからといって)フォレストが魅力的じゃない、ということではない。彼らはむしろピッチの高い位置でボールを回収し、エランガやハドソン=オドイらに素早くボールを渡してチャンスを量産している」とそのスタイルを称えている。
トッテナム戦でもポゼッション率「30%」で勝利したフォレスト。今季はリーグ最多の先制点(24)を記録している他、1年半以上も2-0のリードから勝利を逃した試合がない。総失点数も「39」と、首位リヴァプールと2位アーセナルに次ぐ記録を誇っている。
ヌーノ監督トッテナム戦後、『BBC』で「我々は明確なスタイルを持っており、自分たちのアイデンティティを取り戻すことができた」と語っていた。これまで2度のFAカップ優勝(1897-98、1958-59)や2度のUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ:1978-79、1979-80)制覇を誇るフォレスト。堅守速攻スタイルで躍進を続け、このまま来季のCL出場権を獲得できるのだろうか。


