Kean ItaliaGetty Images

新天地でブレイクの伊代表FWケーン、兄が売却したユヴェントスに皮肉「後悔していても…」

今季加入したフィオレンティーナでブレイクを果たした25歳のイタリア代表FWモイゼ・ケーンについて、兄のジョヴァンニ・ケーンがラジオ局『ラディオ・ブルーノ』のインタビューで語った。

ユヴェントスの下部組織出身のケーンだが、チアゴ・モッタ前監督体制では構想外となり、フィオレンティーナへ移籍。するとラッファエレ・パッラディーノ監督の下でブレイクを果たし、セリエA26試合で15ゴールを挙げる大活躍。さらにイタリア代表においても、23日のドイツ戦(3-3)でドッピエッタ(1試合2得点)と躍動した。そんなフィオレンティーナFWについて、実の兄でセリエDアスティに所属するジョヴァンニが語った。

「今シーズンの弟は決意がある。怒っているかのように、挽回へ大きな意欲を持っている。彼のパフォーマンスには驚かないよ。全て彼の能力を映し出しているものだからね。ドルトムントでは結果に満足していなかった。PKでトリプレッタ(ハットトリック)を決めたかったようだが、(PKが)取り消されてしまったからね」

一方、ケーンが去ったユヴェントスは成績不振に悩み、冬の移籍市場でセンターフォワードのランダル・コロ・ムアニを補強。それでも低迷は続き、モッタ監督の電撃解任に至った。ジョヴァンニはこう続けている。

「トリノで後悔しているとしても、それは彼らの問題だ。僕らはフィオレンティーナのことだけを考え、チャンピオンズリーグ行きに挑戦したい。弟はこのチームで歴史を築くことを望んでいる。ヴィオーラではすぐに信頼を感じたようだが、これこそ彼が必要としていたものだ。ユヴェントスには、もっと彼のことを考えてもらえると期待していたよ。だが、フィオレンティーナのプロジェクトに確信を持った。間違いなくここでは、トリノよりもリスペクトがある」

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