現地時間24日、コッパ・イタリアはスタディオ・オリンピコで決勝戦が行われ、フィオレンティーナとインテルが対戦した。
2年連続9度目の優勝を狙うインテルと、22年ぶりの栄冠を目指すフィオレンティーナ。カップ戦に強いシモーネ・インザーギ監督率いるインテルはチャンピオンズリーグの決勝に、フィオレンティーナもヨーロッパカンファレンスリーグで決勝に勝ち進んでおり、互いにカップ戦二冠の可能性を残している。
決勝戦特有の硬い立ち上がりになるかと思いきや、試合は開始わずか3分に動く。中央のボナベントゥーラが左のイコネに展開すると、イコネがゴール前に入れた股抜きのスルーパスがファーサイドでフリーとなっていたニコラス・ゴンサレスへと渡り、フィオレンティーナがあっさりと先制する。
らしくない軽さで先制を許したインテルに対し、前からの守備が機能するフィオレンティーナが畳み掛ける。12分、ボナベントゥーラの落としからアムラバトが狙うも、これはゴール左へとわずかに外れた。
インテルの決定機は24分、カウンターからラウタロのパスに抜け出したジェコがGKテラッチャーノとの1対1を迎えるも、ゴール上へと外してしまう。
それでも29分、ブロゾヴィッチのスルーパスに抜け出したラウタロがエリア内右からネットを揺らし、インテルが同点に追いつく。
エースの同点弾で息を吹き返したインテルは37分、チャルハノールの右クロスは跳ね返されるものの、拾ったバレッラが入れ直すと、ゴール前のラウタロが難しい体勢からボレーで合わせ、インテルが逆転に成功する。
後半、1点を追うフィオレンティーナが反撃。50分、ビラーギの左クロスをゴール前のカストロヴィッリがフリーでヘディング。しかし、上手く合わせられずゴール左へと外れる。57分にもクロスからインテルゴールへと迫ったフィオレンティーナだが、前半立ち上がりのような連動した崩しは見られない。
58分、ジェコとバストーニを下げてルカクとデ・フライを投入したインテルに対し、フィオレンティーナもイコネとカストロヴィッリを下げてソッティルとマンドラゴーラを投入する。
追いつきたいフィオレンティーナはさらに70分、アムラバトとクアルタを下げてヨヴィッチとラニエリを投入。73分にはペナルティーエリア手前右からニコラス・ゴンサレスが強烈なシュートを放つが、これはGKハンダノヴィッチがしっかりと反応してCKへと逃れた。
さらに79分、エリア内左でボールを受けたヨヴィッチが巧みなシュートフェイントでインテル守備陣を置き去りにし、左足でフィニッシュ。しかし、ここもGKハンダノヴィッチがファインセーブでしのいだ。
82分には右クロスをファーサイドのヨヴィッチがフリーでヘディングを放つも、ゴール右へと外してしまう。
攻勢を強めるフィオレンティーナに対して我慢の時間帯が続くインテルは83分、ラウタロとチャルハノールを下げてコレアとガリアルディーニを投入し逃げ切りを図る。アディショナルタイムの5分間もフィオレンティーナの猛攻が続いたものの、集中した守備とハンダノヴィッチの好守もあり、逃げ切ったインテルが2年連続9度目の優勝を果たした。
■試合結果
フィオレンティーナ 1-2 インテル
■試合結果
フィオレンティーナ:N・ゴンサレス(3分)
インテル:ラウタロ(29分、37分)




