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史上屈指のドリブラーだったフィーゴ氏、現代サッカーを語る「フィジカル重視の流れ作業になった。私は本物のサッカーの方が好きだ」

元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ氏が、現代フットボールからは創造性が失われているとの見解を示した。

ポルトガルの英雄であり、バルセロナからレアル・マドリーへの“禁断の移籍”を果たしたことでも知られるフィーゴ氏は、創造性あふれるドリブルを仕掛け、何人マークがついてもボールを取られないフットボール史上屈指のサイドアタッカーだった。

そんなフィーゴ氏にとって、現代フットボールはどのように映っているのだろうか。スペイン『マルカ』とのインタビューに応じた同氏は、テクニックや創造性よりもフィジカルが全面に押し出ているとの見解を示し、「本物のフットボール」とは感じていない様子だ。

「私はもっと自由で、その分だけ責任を背負うフットボールが好きだ。流れ作業にならず、ドリブルを仕掛けて相手をかわす様子が見られるフットボールがいいね。それと同時に、適切なポジショニングも取られている方が望ましい」

「“パパパ”とプレーして、流れ作業みたいにプレーするフットボールは好きになれない。そういったものは、ただボールをキープするだけになり、創造性や選手が“挑戦する”という感覚を少し失わせることになる」

「フットボールの進化はフィジカル面に顕著に表れていて、創造性はそこまでだ。私は、以前にはあったようなクオリティーがなくなっていると思う。少なくとも(クオリティーを示す)回数がね。これは様々な要因でバランスがどっちかに傾き、何かが失われてしまう、という話だ」

「フィジカルの進化が著しいのは、練習方法が改善されたため、テクノロジーの発達でさらなるデータをでにできるようになったためだろう。だが私は本物の、リアルなフットボールの方が好きなんだ。ストリートで行われているようなね」

フィーゴ氏はその一方で、バルセロナ-レアル・マドリー間の“禁断の移籍”についても振り返った。

「もっと有名な移籍はあったかもしれないが、あれ以上高価な移籍はなかっただろうね(笑)。金銭の価値的なことで非常に高価で、だから歴史に残っているのだろう(レアル・マドリーは当時の移籍金最高額である6200万ユーロをバルセロナに支払った)」

「ああした移籍がまた起こるのか? どんなことでも起こり得るとは思うが、私から誰かに火の粉を浴びせるようなことはしない。今の時代、多くの人が炎上しているからね(笑)」

「まあ、現代でああした移籍が起こるのは、より難しいとは思う。契約解除金が非常に高く設定されているわけだしね。だが解除金がより安く、獲得が比較的容易な選手では起こり得るんじゃないかな」

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