国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が2026年ワールドカップに向けて悪天候への対策に言及した。『ESPN』が伝えた。
現在、アメリカで開催中のクラブワールドカップは13日、チャンピオンズリーグ覇者のパリ・サンジェルマンとカンファレンスリーグ覇者のチェルシーによる決勝戦が行われる。メットライフ・スタジアムで行われたチェルシー対フルミネンセの準決勝ではキックオフ時に気温が35.5度まで上昇。これについて選手会のFIFPROは大会中の3試合が過度な暑さのため、遅延または延期されるべきだったと主張した。
実際、チェルシーのアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスは暑さで「めまい」がし、「非常に危険」だったとしてFIFAに来年のワールドカップのスケジュールを再検討するよう要求する事態となった。また、今大会では雷雨により一部の試合が長時間中断されるなど、来年のW杯に向けて問題点が多く表面化している。
これに対して、インファンティーノ氏は2026年ワールドカップではより多くの試合が屋根付きスタジアムで開催されると主張。アトランタ、ダラス、ヒューストン、バンクーバーの会場には屋根と空調設備があり、日中の暑さと気候問題を軽減することができると明かしている。
「我々が受けるすべての批判は、何をより良くできるかを研究し、分析する源となる。もちろん、暑さは問題だ。昨年のパリ・オリンピックでは、あらゆるスポーツで日中の試合が非常に暑い条件下で行われた。クーリングブレイクは非常に重要で、我々に何ができるかを検討するが、屋根付きスタジアムがあり、来年は確実に日中にこれらのスタジアムを使用することになる」


