Gianni Infantino FIFA UEFAGetty

FIFA会長が欧州スーパーリーグ創設を“強く反対”…「短期的な利益のために多くを失う」

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、欧州スーパーリーグ創設に反対した。

先日にヨーロッパの12のビッグクラブが参加する欧州スーパーリーグの創設が発表された。これに対して、欧州サッカー連盟(UEFA)や各国リーグ、選手、指揮官、ファンらが非難の声を上げるなど物議を醸す中、FIFAのインファンティーノ会長も反対の立場を明確にした。

同会長はUEFAコングレスの中で「FIFAはスーパーリーグの創設に強く反対することしかできない。これはクローズドショップであり、リーグや連盟、UEFA、FIFAから離脱したものだ」と主張し、自身の考えを続けた。

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「一部への短期的な利益のために多くのものを失うことになる。とても慎重にこの件について考える必要がある。彼らは内省する必要があり、責任を負う必要がある。自ら選んだ道を進むのなら、その選択の結果が今後一生ついて回る。自らの選択の責任を負わなくてはならない。具体的に言えば、完全に組織の中に入るのか、完全に分離するのかのどちらかしかない。半分組織に入り、もう半分を離脱するなんて許されない」

また、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も同コングレスで欧州スーパーリーグ創設に合意した12クラブに考え直すことを求めた。

「君たちはとても大きなミスを犯している。一方では強欲と言われ、他方では恥や傲慢と言われている。考えを変える時間はまだある。誰もがミスを犯すんだ。フットボールは何にも属してはいない。厳密に言えば、フットボールは我々の遺産の1つであるから、みんなのものだ。歴史、伝統、他者へのリスペクトを」

「今日のビッグクラブは過去のそれではない、将来ビッグクラブでいられる保証はない。フットボールはダイナミックで、予期できないものだ。ビッグやアンタッチャブルであると自らのことを考えるクラブは、自身の起源を思い出すべきだ。ヨーロッパのビッグクラブでいられることはUEFAのおかげでもあるということを実感すべきだ」

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