Italy Macedonia Getty

FIFAランク6位でもW杯に出場できないイタリア、現地では「敗者復活」に淡い期待?

2大会連続でワールドカップ(W杯)出場を逃したイタリアだが、イタリア誌『グエリン・スポルティーヴォ』は淡い期待を抱いたようだ。

24日にパレルモで行われたカタールW杯欧州予選プレーオフの準決勝において、格下の北マケドニアに0-1とまさかの敗戦を喫し、2大会連続で出場権を逃したロベルト・マンチーニ率いるイタリア。だが現地では、アッズーリの奇跡の復活へわずかな望みを見出したようだ。

イタリア誌は31日、「イタリア代表、W杯へ敗者復活」との見出しで特集。「現時点でイタリアが2022年カタールW杯に出場する可能性はゼロだが、だからといってピッチで出場権を勝ち取ったイランがFIFAの制裁を受ける可能性がないわけではない」と指摘。アジア最終予選のレバノン戦において、チケット購入済みの女性ファン約2000人のスタジアム入場を拒否したイランが「理論上、大会から除外」となる可能性が残されていると主張した。

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「(FIFA会長のジャンニ)インファンティーノがムスリムに関連する理由でW杯から代表国を除外することは難しいかもしれない」と前置きしつつも、「興味深いことに、繰り上げ出場に関する客観的な基準が存在しないのだ」と指摘。「つまり、イランが除外されれば、FIFAは理論上、ランキングを理由にイタリアを繰り上げることもできる」と述べ、明確なルールがないことを理由に、過去に4度のW杯優勝を飾った最強国の一角であり、FIFAランキング6位とW杯出場を逃した国の中で最上位につけるイタリアの敗者復活の可能性が残されていることを明かした。

だがアジアの1枠である以上、他の地域に割り当てることは「政治的な面から見て不可能である」ことも指摘。「出場枠は各地域の連盟が長年にわたる戦いで勝ち取ったものであり、ペンで書き換えることはできない」と分析した。したがって、もしイランが除外になった場合は、アジア最終予選グループ3位によるUAE(アラブ首長国連邦)対オーストラリアの勝者を繰り上げ出場とし、敗者が南米予選5位ペルーとの大陸間POに回るべきとの見解を示した。

さらに、仮にイランの枠がUEFAに与えられるとしても、「どうやってアッズーリが(欧州予選POでポーランドに敗れた)スウェーデンや(ポルトガルに敗れた)北マケドニアを追い越せるのか分からない」と述べ、イタリアの復活当選が極めて難しいと結論を下した。

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