現地時間21日、オランダ・エールディビジは第17節が行われ、上田綺世と渡辺剛の所属するフェイエノールトはホームのデ・カイプにトゥウェンテを迎えた。
公式戦3連敗中のフェイエノールトは、上田と渡辺が揃って先発出場。立ち上がりから公式戦6試合負けのないトゥエンテが攻勢に試合を進め、ホームのフェイエノールトはなかなかシュートまで持ち込むことができない。
すると迎えた19分、右サイドで仕掛けたファン・ルーイの折り返しを、エリア内右で受けたロッツが左足でゴール左へと流し込み、攻勢のトゥウェンテが先制に成功する。
4試合連続で先制を許したフェイエノールトは反撃に出たいものの、中盤で上手くパスが回らず、個々の局面でもトゥウェンテに軍配が上がって打開ができない。トゥウェンテは36分、右CKのこぼれ球をファン・デン・ベルトが押し込んでネットを揺らすが、これはGKへのファールを取られてノーゴールとなった。
さらに42分にはゴール前でスルーパスを受けたラマースがGKヴェレンロイターをかわしてシュートを流し込むが、かわされてからも粘ってシュートコースに身を投げ出したヴェレンロイターがファインセーブでピンチをしのいだ。
前半のシュート数はわずか3本、枠内0本のフェイエノールトに対し、トゥウェンテは15本のうち9本もの枠内シュートを放ったが、点差はわずかに1点。巻き返したいフェイエノールトは後半開始早々、左サイドからカットインしたザウアーが強烈なシュートでGKウンナーストールをこの試合初めて脅かすと、続くCKから今度はファン・インボムが際どいシュートを放つも、再びGKウンナーストールが横っ飛びではじき出した。
後半の入り方に成功したフェイエノールトは、前半の劣勢が嘘のようにトゥウェンテを押し込んでいく。71分には左からの折り返しをゴール前に走り込んだ上田が左足で合わせるが、ゴール上へと打ち上げてしまう。
それでも74分、アフメドジッチのスルーパスに抜け出したボルヘスがエリア内右から右足アウトサイドでゴール左へと沈め、フェイエノールトが同点に追いついた。
このままフェイエノールが勢いに乗るかと思われたが、直後の75分にヴァレンテが2枚目のイエローカードを受けて退場。残り15分間を10人での戦いを余儀なくされた。
10人となったフェイエノールト相手にトゥウェンテが猛攻を仕掛け、渡辺らフェイエノールト守備陣も必死の守備で耐えていく。フェイエノールトもただ引いて守るだけでなく、カウンターからトゥエンテゴールを脅かすが、両GKの好守もありスコアは動かない。
アディショナルタイムの5分間でも決勝点は生まれず、年内最後の試合で引き分けに終わったフェイエノールトは公式戦の連敗を「3」でストップした。
■試合結果
フェイエノールト 1-1 トゥウェンテ
■得点者
フェイエノールト:ボルヘス(74分)
トゥウェンテ:ロッツ(19分)


