FC東京は10日、FW阿部拓馬が蔚山現代FC(韓国)へ完全移籍すると発表した。阿部は2010年に東京ヴェルディでJリーグデビューを果たすと、2013年からVfRアーレン(ドイツ2部)に移籍。2014年にヴァンフォーレ甲府でJリーグ復帰した後、2016年からFC東京に所属していた。今季はFW大久保嘉人やFWピーター・ウタカら新戦力が加入する中で、リーグ戦10試合に出場するも、無得点と結果を残せずにいた。
阿部はFC東京の公式サイトを通じ、「1年半という短い期間でしたが、たくさんの方々に支えていただき、本当にありがとうございました。ケガが多くチームの力になれない時期もありましたが、ファン・サポーターのみなさんに応援していただいたおかげで、諦めずに続けることができました。シーズンの途中ではありますが、自分の中でチャレンジしたい気持ちが強く、今回の移籍を決断しました。ファン・サポーターのみなさんに直接ご挨拶できず、このタイミングでチームを去ることについてはとても申し訳なく思っています。新しいチームでもFC東京で経験したことを活かして、自分らしく頑張りたいと思います。本当にありがとうございました」とコメントしている。
一方、蔚山の公式サイトは、阿部を「さまざまなポジションでプレーできるアタッカーで、技術、戦術理解度が優れている。瞬発力が長所であり、両足ともに使えるマルチストライカーだ。また、優れたキック力と積極性で知られる」と紹介。キム・ドフン監督も去年の冬から注目していたと伝える
阿部は、蔚山の公式サイトを通じて「Kリーグの名門である蔚山に加入できて光栄です。多くの試合に出られるように努力し、チームの勝利に貢献したい」とコメント。阿部は、家長昭博(川崎フロンターレ)、増田誓志(アル・シャルジャ/UAE)に次ぐ、クラブ史上3人目の日本人選手となる。
