2017-09-20-TAGHeuerBanner

FC東京の未来を担う東京五輪世代のミッドフィルダーや飛躍の時を迎えたサンフレッチェ広島の快足サイドバックらをピックアップ/今週のヤングガンVol.15

日本サッカーの未来を担うU-23世代を輝かせるべくスタートした『タグ・ホイヤー ヤングガン アワード』。Goalでは彼らの奮闘に注目し、U-23世代の活躍をピックアップしてお届け。明治安田生命J1リーグ第32節、明治安田生命J2リーグ第40節、明治安田生命J3リーグ第32節から4名のヤングガンを紹介する。

平川怜(FC東京 U-23)

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リーグ戦6試合未勝利と結果が出ない中、FC東京に明るい話題が訪れた。前節のサガン鳥栖戦でトップチームデビューを果たし、クラブ史上最年少となる17歳215日でのJ1リーグ戦出場を果たしたのだ、しかも、中盤から長短のパスでサイドからのチャンスを演出、守備でも奮闘するなど、確かな存在感で指揮官の起用が決して話題先行したものではないことを印象付けた。さらに翌日にはSC相模原との明治安田生命J3リーグにも途中出場。鳥栖から相模原へとアウェイゲームを渡り歩き、アグレッシブに経験を重ねた。

今年10月にインドで行われたU-17ワールドカップではチームメートの久保建英とともに主力を担ったが、多くの課題を突きつけられる結果となった。それでもベスト16のイングランド戦では前半の猛攻に耐え、後半は怒涛の攻撃の起点となるなど確かな成長を見せて帰国。11月1日に晴れてプロ契約を結んだ。彼にとって大事なのは、しっかりと経験を積みながら、本当の意味でチーム躍進の戦力になっていけるか。東京五輪世代としても期待される技巧派MFに注目だ。

中村航輔(柏レイソル)

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研ぎ澄まされた集中力でライン裏をカバーし、大きなピンチにも冷静さを失うことなく相手の行く手を阻む。中村俊輔のパスからアダイウトン、川又堅碁といった強力なアタッカー陣がゴール前に迫るジュビロ磐田を完封し、1-0の勝利を支えた。アカデミーから昇格し、アビスパ福岡で武者修行を積んだ若き守護神は、昨年のリオ五輪に出場し、今年5月にヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表に初選出。8月から9月に行われたアジア最終予選、10月の国際親善試合で代表メンバーに選ばれた。だが、そこで出場機会は得られず、11月の欧州遠征からは外れた。

代表合宿では基本的なプレーをGKコーチから学び続けていたが、経験豊富な先輩GKとの序列を覆すには、柏レイソルで実力を証明ししていくしかない。チームは残り2試合の結果次第でAFCでチャンピオンズリーグ出場権内の3位に滑り込むチャンスがあり、天皇杯でも勝ち残っている。まずは柏でのプレーに集中しつつ結果を残していくことが、W杯イヤーとなる来年にもつながるはずだ。

高橋壮也(サンフレッチェ広島)

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終盤戦まで残留争いに巻き込まれているチームにあって、左サイドバックを担う21歳の俊足DFがここに来てパフォーマンスを高めているのは頼もしい限りだ。ヴィッセル神戸とのアウェイゲームに乗り込んだ広島は、ルーカス ポドルスキやハーフナー マイクを擁する神戸に攻め込まれる時間帯が目立ったが、そこで高橋壮也のプレーが輝いた。17分、フェリペ シウバと柴崎晃誠のコンビネーションに反応した高橋が走りながらボールを受け、折り返しのクロスを稲垣祥に合わせて先制点をアシストしたのだ。一度は同点とされるが、そこから攻勢をかけて勝ち越しにつなげ、貴重な勝ち点3を獲得した。チームのJ2降格圏脱出に大きく貢献した。

中学年代は広島の提携クラブであるサンフレッチェくにびきで育ち、地元・島根県の強豪である立正大淞南高から、憧れだった広島とプロ契約。ケガなどもあってJ1デビューは3年目の昨シーズンまで持ち越されたが、背番号3を託された今年はすでに19試合に出場。成長の一年としている。リーグ戦は残り2試合。現在15位と苦戦が続くチームにJ1残留をもたらし、今後のさらなる飛躍につなげられるか。

安在和樹(東京ヴェルディ)

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J1昇格プレーオフ行きの切符を懸けた徳島ヴォルティスとの直接対決で、若きレフティーの左足が夢をつないだ。31分にドウグラス ヴィエイラが倒されて得たFKをゴール前の平智広に合わせて先制点をアシストすると、一度は同点とされた試合終盤の86分にペナルティエリア右から左足で狙いすましたコントロールショットを披露。これは相手DFの好守に阻まれたが、直後のCKから内田達也の決勝弾が生まれ、劇的な勝利でプレーオフ出場権を手にするきっかけを作り出した。

小学生時代から東京ヴェルディのアカデミーで育ち、高度なスキルを磨いてきた。J1で通用するタレントの一人として挙げられることも多かったが、それでも愛するクラブでプレーし続けている。ようやく開けたJ1昇格への道。4クラブが参加するプレーオフを勝ち抜けるのは、わずか1枠しかない。抜群の左足キックを持つクラブ生え抜きのレフティーが、その狭き門を切り開くか。

【今週のヤングガン プロフィール】
平川怜(FC東京 U-23)
中村航輔(柏レイソル)
高橋壮也(サンフレッチェ広島)
安在和樹(東京ヴェルディ)

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