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クリスタル・パレス、EL出場が認められず…リヨンとのマルチオーナーシップ問題でカンファレンスリーグへ

クリスタル・パレスは新シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場が認められなかった。

昨シーズンにクラブ史上初となるメジャータイトル、FAカップを制したクリスタル・パレス。これにより、新シーズンのEL出場権を獲得し、初のヨーロッパカップ戦に出場することが決定していた。

しかし、クリスタル・パレスのEL出場に暗雲が立ち込める。同クラブの共同オーナーであるジョン・テクストル氏がEL出場権を獲得したリヨンを所有する「イーグル・フットボール・グループ」のオーナーを務めており、欧州サッカー連盟(UEFA)の同一大会に同一オーナーが所有するクラブが出場することを認めていないマルチオーナーシップの規則に抵触すると指摘されていた。

このため、国内リーグの順位が上位のクラブが優先的に出場できるとするUEFAの規則に則って、リーグ・アン6位のリヨンがELに出場し、プレミアリーグ12位のクリスタル・パレスが1つ下のカンファレンスリーグに回る可能性が指摘されており、最終決定が11日に出されると伝えられていた。

そして、UEFAは11日にクリスタル・パレスのEL出場可否に関する決定を発表。同クラブは新シーズンのELには出場できず、カンファレンスリーグに回ることが決まった。ただし、クリスタル・パレスはこの決定を不服としてスポーツ仲裁裁判所に異議申し立てを行うことのできる権利を有している。

なお、テクストル氏が所有するもう一つのクラブであるリヨンは、昨シーズンのリーグ・アンを6位で終えておりEL出場権を獲得。しかし、財政問題で2部リーグ・ドゥへの降格処分を命じられており、降格が確定すれば新シーズンの欧州カップ戦に出場できないという合意をUEFAと結んでいた。しかし、先日にこの処分が撤回されてリーグ・アンへの残留が決定したため、新シーズンのELでプレーできることが決まった。

また、クリスタル・パレスがカンファレンスリーグに回ることを受け、昨シーズンのプレミアリーグ7位で当初カンファレンスリーグに出場することが決まっていたノッティンガム・フォレストにEL出場権が与えられる可能性があるようだ。

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