Christian Eriksen Denmark Euro 2020Getty

感情的になるデンマーク監督、エリクセン緊急搬送後の再開決断理由を説明「人生で最も重要なことを再確認した」

デンマーク代表のカスパー・ヒュルマン監督が、試合中に倒れたクリスティアン・エリクセンや選手たちについて語った。

EURO(ユーロ)2020でグループBに所属しているデンマーク。12日に迎えた開幕戦では、母国コペンハーゲンでフィンランドと激突した。10番を背負うエリクセンも先発出場。しかし前半終盤にアクシデント。接触のない場面で意識を失ってピッチに倒れこんでしまう。ピッチ上で長い治療を受けた後、担架で運び出された。その後は病院へ直行している。

『UEFA』やデンマークサッカー連盟によると、エリクセンはすでに意識が回復しており、話すことも可能な状態だという。電話でチームメイトとも話し、試合の再開を望んでいることを伝えたようだ。希望を受け、試合はその後再開したが、デンマークはPK失敗が響いて0-1と敗れている。

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試合後の会見でヒュルマン監督は、「(今日)試合をするか、明日の12時に試合をするかの2つの選択肢があった。全員が試合をすることで同意したよ」と感情をあらわにしながら語っている。

「こんな気持ちのままで試合はできない。だが、このまま家に帰って寝て、また起きて……なんてできる選手は誰もいなかった。勝利を目指し、後半は信じられないようなプレーを見せた。だが正直なところ、精神的に疲れ、感情的に終わってしまった選手もいたよ」

エリクセンが倒れた後、主将のシモン・ケアーをはじめすぐさま治療をサポートしたデンマークの選手たち。治療中は周りを取り囲み、白い毛布で周りの目に触れないような手助けを行っている。指揮官は、選手へ最大の敬意を表した。

「褒めても褒めきれないような選手たちだよ。こんなにも素晴らしいサポートをしてくれた選手たちを誇ることしかできない。選手はドレッシングルームで話し合い、クリスティアンの意識がはっきりするまで何もしないことを決断した。リスペクトしたい」

「辛い夜だったよ。我々は全員、人生で最も重要なことは何かを再確認した。それは価値のある人間関係、親しい人、家族や友人を持つことだ。すべての思いは、クリスティアンとその家族と共にある」

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